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第10話『人を殺したくなる病』
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案内人『ヤモリ』
━━━ ∧ ━━━
『あんっ、そ、そこーっ!!』


今、僕の下で喘ぎ悶えている女…


今日初めて知り合った女だ。


街で声をかけたら直ぐにホテルまで付いてきた。




『あんっ…ダメーっ!!

し、死んじゃうーっ!!』





『じゃあ、殺してやろか?』




『うん、殺して!!


めちゃめちゃにしてー!!』



僕は、腰を振りながらその女の首に手をかけ、思いっきり絞めた…




『うぐっ…ぐぐぐっ…』




喘いでいた女の顔が
だんだん恐怖の表情へ変わる…




バタバタ暴れ出し




痙攣しはじめた…




やがて真っ青な顔に変わり、



動かなくなった…


その瞬間、僕はその女の中で果てた…





そう、僕は



また人を殺した…



これで7人目だ…





僕は、5才の時に両親が離婚、母親に引き取られた。


母親は、僕を育てる為に水商売をしていた。

僕が小学校に上がった時、母親は再婚。


その後、
僕は母親の再婚相手に毎日暴力を振るわれるようになった。


そんな、ある日…

僕が、母親の再婚相手に暴力を受けていた時、

その暴力を止めようと入った母親が、逆に殴られ、僕の目の前で首を絞められて死んだ…


僕は台所の包丁を取り出し
無我夢中で、その男を




刺し


そして、殺した…





その後、僕は都内の児童養護施設で成人になり、

施設を出てからは、居酒屋でバイトをしながら生計を立てていた…




そして、数ヶ月たったある日…


バイトが終わりアパートに帰宅中の時、
いつも通る公園の茂みで、
女性が強姦されている現場を目撃する…


僕は、近くに落ちていた金属バットを持って

強姦していた男を背後から近付き、何度も殴り




そして、殺した…


『大丈夫か?』と強姦されていた女性に声をかけた…


すると、
その女性は怯えた目で


『い、いやぁぁっ!!』


゙なぜ?君を助けたのに!!゙


その瞬間、
僕はその女性の首を絞めた…



『いや…うぐぐっ…』


怯えた顔がだんだん恐怖の表情に変わり


そして…死んだ…



゙何だ…この感覚は!!゙



母親が死んだ瞬間もそんな表情をしていた!!



僕は、


人が死ぬ瞬間の表情がたまらなく好きな自分に気付いた…



母親に会えた気がした…



それから僕は、
容姿端麗なのを武器に、バイト帰りに街へ繰り出し、
声をかけついて来た若い女性を
3ヶ月で




4人殺した…




僕は、明日も、明後日も

『人が死ぬ瞬間の表情』を
求め街へ繰り出して行くだろう…




もう自分では止められない…


誰か、


誰か、僕を止めてくれー!!
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【解説】

※主人公は、
『両親の離婚』『義父からの虐待』『目の前で母親が絞殺』『義父を殺害』『養護施設』
とかなり不遇な半生を送ってた様です…

特に、
『目の前で母親が絞殺される瞬間の母親の表情』が
彼の人生にとって衝撃で
『人を殺したくなる病』の原点
となったのでしょう…


バイト帰りに強姦されていた現場を目撃した際、

強姦していた男を、
過去の義父を殺した過去と重なり行動、

母親の死ぬ瞬間の『恐怖の表情』の見たさに

強姦されていた女性も本能的に殺してしまったという事です…

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あきゅろす。
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