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ONLY GLORY
77球目:それは、あなた
俊哉・マキ宅に泊まった秀二とヒカリはその翌日。
秀二とヒカリは俊哉らにお礼を言いかえることとなった。


「ありがとうございました」

「いやいや。」

笑いながら言う俊哉とマキ。
すると秀二がすっと手を差し出すと俊哉はフッと笑顔をもう一度見せグッと握手をするのであった。


「ヒカリちゃんもまたね♪」

笑顔を見せながら言うマキにヒカリはコクリと頷く。
そして秀二とヒカリの2人はそのまま俊哉らの家を後にするのであった。


「いい人たちだったね」

「うん…アツかった…」


問いかける秀二に目を輝かせながら言うヒカリ。
そんな彼女に秀二はニコンと笑顔を見せるのであった。


そのまま電車に乗り揺られる2人。
ヒカリは疲れたのか秀二の隣で寝ており秀二もまたコクリコクリと眠気に勝てず到着する駅まで眠るのであった。


こうして目的の駅へと着いた2人はあわてて電車から出て行き駅から出て行き道を歩いていく。
するとヒカリが秀二に聞いた。

「あなたは…だれかを好きになったりした?」

「え?!」


かなり予想外の質問であったのかキョトンとする秀二であったが、少し考えると口を開く。


「ある…かな?」

「…だれ?」

すぐに切り返された秀二は困ったように言葉に詰まる。
するとヒカリが最初に話し出した。


「私は…その感情かどうかはわからないけど…安心できる人ならいる」

「へぇ…だれ?って言えないか」


苦笑いしながら言う秀二にヒカリは彼の眼をじっと見ながら話す。


「それは、あなた」

「へ?!」

その発言にかなりの驚きを見せる秀二。
するとヒカリは彼の手をつなぐと



「嘘ではない…」


「え…あ…その…」


グルグルと混乱しながらあわてる秀二。
そしてヒカリはそのまま1人で帰っていくのであった…。


その夜。
秀二の家で…


「はぁ…」

そう溜息をつきながら風呂からあがる秀二。
そして秀二は鏡をのぞくとクイッと頬を引っ張るとその痛みを感じながらも呟いた。


「夢じゃない…のか。うわぁ…どうしよう〜」


そして翌日に学校へ登校するも秀二はヒカリとぎこちない会話をし空回りのまま過ごしていく。

「どうしたシュウ?」

「なんでもない〜…」

浦原の言葉に返す秀二もどこか元気がない秀二。
それに浦原は首をかしげるも静かに見守るのであった。




その内に卒業式も終えていきあっという間に春休みへと入ってしまった。



結局何も言えずに終わる秀二。
その秀二はと言うとかなり落ち込みながら春休みを過ごす羽目となってしまったのであったのは言うまでもないことであった。



そして…秀二はそんな感じのまま2年目へと向かうのであった。



TWO Season〜終わり


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あきゅろす。
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