ONLY GLORY
74球目:小説ってすごいなぁ〜
シンとなるグラウンド。
また打った神坂本人もこの状況に困っていたが陵應の選手やギャラリーの歓喜の声で一瞬にして破られた。
「すっげぇ〜!!」
「なんだあの打球はぁ!!」
そう騒ぎだすギャラリーや選手たち。
また京壹監督も彼の打球を見て唖然としていた。
「あはは…桁が違う」
神坂を囲むように騒ぐ陵應の選手たち。
すると望月が彼の元へと近づくと神坂はヘルメットを取りながら言う。
「えっと…すみません。」
「なんで謝るよ。勝負にすみませんもないよ。打ったお前の勝ちってことだからな。まぁ…プロに行く前にこれが見れてよかったわ」
そう言いながら神坂と握手を交わす望月。
そして秀二が神坂からヘルメットとバットを受け取ると笑いながら言う。
「お前中学ん時より飛距離伸びた?」
「いや…飛距離とかはあまり意識してないから分からないが…」
そう謙遜気味に話す神坂に秀二はポンと背中を叩くと笑顔で話す。
「久しぶりに見れた。ナイバッチ♪」
「うむ…」
こうしてようやく全てが終わりあとは帰路へと着くのみとなった秀二たち。
そして彼らが校舎の中の教室で着替えをし終え校舎から出ようとすると俊哉たちが彼らを呼びとめた。
「あの〜!!」
走りながら来る俊哉たちに立ち止まる秀二たち。
すると俊哉が秀二に話しかけた。
「これからさ。みんなで食事がてらのお疲れ会開くんだけど一緒にどう?」
「え?自分もですか!?」
そう自分を指さしながら言う秀二。
すると彼は困りながら京壹監督を見ると京壹監督は笑みを浮かべながら言う。
「良いんじゃないか?明日は祝日で休みだしな。面倒さえ起こさなきゃ構わないぞ?」
「あ…ありがとうございます!!」
ペコリとお辞儀をする秀二。
すると横で達哉が…
「明日祝日だっけ?」
「あぁ。大人(作者)の都合って奴だ」
「小説ってすごいな〜」
と言うわけで秀二が食事会に呼ばれたわけであるが、京壹監督は1人では不安になったのかもう1人彼の目付けをつけることにした。
「じゃあ…岩崎お前も行ってやれ」
なんとヒカリを指名。
ここで女子と思うとところであるがここも大人(作者)の都合と言っておこう。
すると秀二が続けて言う。
「神坂。お前も来いよ。俺んち開けれないし」
と秀二は神坂を誘った。
これに神坂は断る理由もなく黙って頷くと秀二・ヒカリ・神坂の3人は俊哉たちに連れられて食事会へと行くことになったのであった。
そして秀二たちはギャラリーとして観戦していた女子たちとも合流。
彼らはファミレスへと入り席へと座るとおそらく半分は締めてしまったであろう。
秀二・神坂・ヒカリの3人は俊哉・隆彦・マキら他数人と同じ席に座り注文をする。
そして各自飲み物が届くと乾杯をし夕食が始まった。
やはり秀二に会話が集中していき特に女子からの話が多く秀二は少々焦り気味にしながらも対応していた。
「今日凄かったね〜」
「いや。恐縮です」
あっという間に女子に囲まれてしまった秀二は恥ずかしく小さくなりながら話す。
それを見ていた隆彦は笑いながら言う。
「あはは。人気だなぁ」
「まぁ村神君は顔も良いしね。それに何より素直だし」
そう笑いながら話す隆彦と俊哉。
また神坂も神坂で他の席へと連れていかれて話をしていた。
「京都の学校なんやぁ」
「はい。天聖学園と言います」
故郷の京都と知ってテンションが高い弥生。
その隣では明日香が頼んだハンバーグをおいしそうに頬張っていたが弥生が明日香を見ながら。
「そういや今日明日香、この子ずっと見とったなぁ〜」
「ブッ!!」
思わず拭いてしまった明日香は飲み物を飲み弥生を睨みながら言う。
「べ、別にずっとは見てないわよ!」
「そうなん〜?」
笑みを浮かべながら言う弥生。
それに明日香はフウッとため息をつく。
「てか…なんでその話になるのよ」
「なんや気になってなぁ」
やはり笑顔で答える弥生。
すると明日香は神坂を見ると神坂は笑顔でお辞儀をする。
すると明日香は何故か顔を赤くしながら目線をそらしてしまうのであった。
(あ〜…なんで私が恥ずかしがってんのよぉ〜!!)
と何とも言えない感情の明日香であった。
次回へ続く。
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