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「あっ、あ! ちとせさ、ちとせさんッ!!」




 千歳さんとの強姦プレイを思い出して、今度はペニスがぴくぴく震えてきた。吐精感が半端ない。射精したくてたまらない。横向きの身体をうつ伏せにして、膝を曲げてケツだけつきだす体制にした。千歳さんとバックでシた時と同じ体制だ。左手でペニスを握って扱き、右手はアナルへあてがい、2本の指を出し挿れして3本の指でアナルの周りを撫でた。シーツに顔を埋めてあんあん喘ぐ。身体を上下に動かして勃ってる乳首をシーツに何度も擦りつけた。ああきもちいい。千歳さんきもちいいよ。




「あぁぁ!! イくっ! でる! ……イッ!!!」




 瞬間、どぴゅっ、どぴゅっ、と2回に分けて精液が散った。でも俺は射精したのにもかかわらずまだ興奮したままで、ペニスを扱き続けた。アナルの刺激も身体を上下するのもやめない。乳首が痛くなってくるのがまた興奮する。




「も、だめっ! はあぁあんん!! でるっ!!!」




 袋を揉んだらまた射精した。手のひらの中でペニスがぴくぴくしてる。俺はアナルから指を抜いて、乳首の刺激もやめて右手をついて三つん這いになった。左手はそのままで、ペニスの様子を見ながら扱き続ける。とくに先っぽを触って刺激した。ぶっちゃけ射精直後のペニスに触るのは不快感しかないけど、俺はこの先にすさまじい快楽があるのを知ってるから触り続ける。亀頭部を撫でて、鈴口に爪を立て、ぐりぐりと押す。




「ぁああん!! だめっ! だめえ!!」




 声が抑えられない。抑えたくても抑えられない。ペニスも俺も刺激を止めろって言ってる。でも俺は我慢して、手を動かしてペニスの先を愛撫する。ああ。あああ。くるかも。やばい。ペニスが我慢できなくなってる。まだ、あともうちょっと。ああまって。やばいって。だめ。むりぃい。もうやめて。ぃやっ。ああんもう。くる。きちゃう。ああんっ! くる! くるくるくるくるッ!!!!!




「ひぃいいやあああ!!!!」




 ぴしゃっ!っと勢いよくペニスから液が噴射した。無色透明な液体が。潮だ。潮吹きだ。ペニスから手を離して両手でシーツを掴んで喘ぐ。勢いよく出た後は小刻みにぴゅっ、ぴゅっ、と潮を吹いて、あとはちょろちょろと尿道から溢れ出た。止まんない。ずっと我慢してた尿を出したように、長く多く潮が出てる。腰が抜けて両脚ががくがくしてる。身体を支えきれなくなってゆっくりベッドに倒した。俺は頭が真っ白になって身体がふわふわしてて高揚感に浸ってた。とてつもない快楽。喘ぎながら息を継いで、うっとりしながらちょろちょろと潮を吹いてるペニスを見て、吹き終わるのを待った。




「あっ、は、はぁ、はぁっ、…………あーー…………」




 どのくらいそうしていたのか。気づいたらぼーっと天井を見てた。潮吹きが止まってペニスは柔らかくなってくったりしてた。手探りでタオルを取って顔と身体とペニスを拭いた。だるい身体を起こしてペットボトルの水を飲む。シーツは俺のだ液と汗とカウパー液と精液と潮でぐしょぐしょになってた。水を全部飲んで、シーツの綺麗なところを探してそこにまた仰向けに寝っ転がった。




 あーー……しんだ。潮吹きとか久しぶりにした。しかも手での刺激で。いつもは風呂でオナニーしたついでに射精直後のペニスに勢いよくシャワー当ててすんだよ。シャワー当てたらいつも潮吹けるけど手での刺激は吹ける時と吹けない時があんの。気持ちの問題とかでね。今日はできたな。すげーよかった。たくさん出たし。というか今日の俺まじおかしい。ドライ40回でそこでもうやばいのにそのあと射精4回で4回ともめちゃくちゃ量多いし最後にいつもできるわけじゃない手での刺激で大量の潮吹きとか…………。今日興奮しすぎっつーか興奮やまなすぎ。というか感じすぎだろ。あーー賢者タイム賢者タイム。




 あーーだの、うーーだの適当に声を出して天井を見る。少しだけ嫌悪感に浸る。




 なんかおっさんに会って何回もおっさんと色々プレイしてるうちに俺すごく淫乱になってる気がする。俺前こんなだった? 前はタチの方が多かったのに今じゃバリネコかよってくらいネコが多い。たぶん俺のアナル掘られすぎてもう性器になってる。潤滑剤なしで1本の指でちょっと慣らしただけででかいペニスもアナルボールも入っちゃう。もう女のそれと同じだよ。…………つか、俺扱いてる時千歳さんって言っちゃってたよな……あー千歳さんとのセックスをオカズにしちゃった。でもだって強姦とは言えすごいきもちよかったんだよなあ。俺の腰を両手で掴んで腰回して円を書くようにでかいペニスが中擦って、いっぱい精液出されて中ぐっちゃぐちゃにして…………あーやべ、生ちんこほしくなってくる。玩具とペニス比べたらそりゃペニスの方がきもちいいわけで、ペニスほしいって身体が思ってきちゃう。あーどうしよ、ほしい。セフレに連絡して今から会ってヤッてもらうか。でももう夜遅いし疲れてるし明日に響くしやめておいた方がいいよな。乳首も痛いし。じんじんしてる。明日セフレに連絡しよ。




 千歳さんとはあれから会ってない。当たり前だ。おっさんに頼まれてヤッただけの一夜限りの人なんだから。もちろん連絡先だって知らない。たぶんおっさんは知ってるから言ったら教えてくれる…………つーかおっさんに千歳さんとまたセックスしたいですって言ったら連れてきてくれるんだろうな。まあただのセックスじゃなくてまたおっさんの考えた羞恥プレイで俺は千歳さんの前でだらしない姿を見せるんだろうけど。でもそれでもいい。あの冷たい目で俺のこと見てくれるんならなんでも羞恥プレイするよ。




 …………あの冷たい目ならね。あの冷たい目じゃなきゃ…………嫌だ。あれじゃなきゃ俺はたぶんイケない。イケないっつーか、ちゃんとオナニーできない気がする。気がするんだ。あの、事後の、俺のこと優しく見つめてた目の前では、できない。ちゃんとした人間としての俺を見られたら、俺は…………




 あーあ、なんでこうなる。たぶん、たぶんだけど、めちゃくちゃ自惚れちゃうと、千歳さんはあの時俺のことを好意の目で見てた。はっきり好意だとは言えないかもだけど。でも気になるとかそういう感じの目。理由は簡単で、抱いてみて俺とのセックスが気持ちよかったからとか可愛かったからとか。わかるんだよ。そんな経験は何度もある。セフレがいつの間に俺のこと好きになっててだんだんフレンドを超えてこようとするとかけっこうある。そして俺の答えは絶対にいつもノーだ。相手がそういう態度を少しでも見せたら俺はきっぱりそいつと会わない。連絡先を消して、一生会わない。相手には悪いと思ってるよ。せっかく俺のこと好いてくれてるのにごめんねって。でも、だって、だって、だって、だって!!!!!




 嫌なんだ。こんな俺を好いてくれるのが嫌なんだ。毎日毎日毎日知らない人とセックスしてる俺を好いてくれるのが嫌なんだ。人間としてクソな俺を好いた目で見てくれるのが嫌なんだ。優しくされるのが嫌なんだ。今まで俺を性奴隷みたいに扱ってきたお前が俺のこと好きなのが嫌なんだ。それならセフレのままでいい。俺のこと性具として見て適当に扱ってくれた方がいい。好きってなに。俺のどこを好きになったの。たくさんの人に抱かれてるから好きになったの。こんな俺を優しく接することできんの。今まで数え切れない人とセックスしてきた俺を許すことできんの。…………許してくれんの……?




 許してほしくない、って思ってる自分もいる。俺を否定してほしい。俺を正しいと思わないでほしい。正しいことをしていないから。汚い遊びを毎日してるから。否定してほしい。罵ってほしい。最低だと思ってほしい。




 だから千歳さんが俺のことを好意の目で見てくるんなら、俺は千歳さんとはもう会いたくない。悪いけど。自分のせいなんだけど。「こんな遊びしちゃだめだよ」って、ほんと、そうだよな。あんなことしてるからこうなっちゃったんだ。俺はこんな人間になっちゃったんだ。俺はクズだ。クズ過ぎてどうしようもない。




 …………俺さ、好きな人いんだよね。散々自分を否定してほしいっつっておいてバカじゃねぇのって感じだけど。好きなんだよな。すげぇ好きなんだ。同じ高校でさ、同じクラスなの。一目惚れでアホみたいに3年間想い続けてる。告白はしたよ。あっさり振られた。同じクラスっつったってほとんど話さねぇし俺はいつも遠くから見てるだけなんだ。あいつは俺なんか眼中にない。興味もないと思う。つれーよな。俺はこんなに好きなのに。




 だから、また、やるせなくなってセフレとのセックスに走るんだ。つらくて。片想いが。セフレをあいつだと思って抱いたことがある。セフレをあいつだと思って抱かれたことだってある。そして最後には後悔が残る。あいつのこと汚しちゃったって。そうやってあいつの綺麗な目もちゃんと見れなくなるんだ。もしあいつが俺のこと好きになってくれて付き合うことになったら、俺は絶対今までしてきた事を言えない。言えないどころか、こんな俺を好きになってんじゃねえよって言って突き放すと思う。嘘ついて、またあいつを傷つけて汚してく。だって俺の愚行を許してくれるとは思えないから。




 そうやって、そうやって、俺が好きな人も、俺のこと好きな人も、自分のせいで傷つけていくんだ。こんな自分をちゃんと見てほしくなくて、勝手に突き放して離れていく。そして結局セフレに走って、後悔に浸る。俺のことを性具として見てるセフレとのセックスはいいんだ。頭が真っ白になってなんにも考えなくてよくなる。快楽に落ちて、落ちて、目が覚めたら罪悪感でいっぱいで、またセフレに走る。完璧な悪循環だ。俺一生ちゃんとした恋なんかできないと思う。なんで、なんでこうなっちゃったんだろ。恋1つもできないとか。なんで、なんで、なんで…………




 目をぎゅっとつむった。いつもそうだ。事後はいつもこんなことを考えてる。ほとんど習慣のようなものだ。習慣のようなものだけど…………慣れない。自分の愚行を振り返ってみてはぐさぐさ胸に刺さってくる。その刺さった痛みは、なぜだか慣れない。




 目をつむったらだんだん眠くなってきた。いいや、寝てしまえ。明日は…………ああ、明日から期末テストじゃん。冬休み前の、3年生にとっては最後の学校のテスト。そしてもうあと1ヶ月後には大学入試か。だる。でも俺頭いいから楽勝。テストはまたクラス1位で、入試も難なく合格合格。この前の最後の模試では余裕のA判定だから。笑えるよな。頭バカになるような事毎日してんのに、勉強はめちゃくちゃ出来て、家は金持ちで不自由なく生活できてるとかさ。周りから見たら俺はいい子で優秀なお坊ちゃんみたいに見られてるんだろうな。こんな俺が良い生活できてるとか、いつか絶対バチが当たるに決まってる。…………もし親が俺の愚行を知ったらどうなるんだろ。捨てるかな。そんな風に育てた覚えはない、って。それでもいいや。路地裏で寝過ごして、酔っ払いのじじいとかに身体の相手でもしよう。そしたら自然に死ぬかな。死体発見されて調べたら性病にかかってたのが判明されたらどうしよ。テレビに報道されたりして。そしたらあいつ俺のこと少しは気にとめてくれんのかな。俺のこと考えてくれんのかな。泣いてくれんのかな。葬式来てくれんのかな。つか、葬式来てくれる人、いんのかな。





 俺は考える。考える。眠る直前まで考える。





 ………………あいつ明日学校来るかな。来てほしい。ちょっとでもいいから。姿が見たい。顔が見たい。よければあの綺麗な目が見たい。あと声が聞きたい。凛とした声でも、はしゃいだ声でも、笑い声でも。そして、本当にもしよかったら、触れたい。さわりたい。もうあと3ヶ月で卒業なんだ。卒業したら、俺はあいつを見るかもしれないけど、あいつが俺を見ることなんて絶対ないんだ。な。だから、いいだろ。強引に抱きしめて、唇を合わせるくらい。そしたらあいつどんな顔するかな。びっくりする?怒る?キモいって言う?俺のこと嫌いになる?いいよ嫌いになっても。最後なんだから。もう会うことなんかないんだから。あ、もし、俺が強引にキスでもしたら、あいつ、俺のこと、たまには……思い出して、くれんのかな…………あいつの、頭の片隅に、俺、いられんのかな…………あ……それは、ちょっと……いいかも、な……………………





 俺は考える。考える。眠る直前まで考える。





 俺は思う。思う。あいつのことを、ひたすら、思う。







【END】





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あきゅろす。
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