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「ほら、ご褒美だ。出しなさい」

「ッッッ!!!!!」




 もう何回めの絶頂だかわからないまま達している時に、男の手がペニスに触れて扱いてきた。ああやっと、やっと解放される。ペニスの刺激と、会陰部の刺激を同時にされて、射精と同時にドライでイってしまった。きもちいいなんてもんじゃない。身体が天国にでも行ってしまったかのような感覚。自分が今どこにいるのかさへわからなくて、前と後ろ同時でイクという今日1番の快感を味わった。




「っ、ッ、、っ───」




 絶頂の大波が過ぎ去るのを待つ。何十分経っただろうか。いや、きっとたったの数十秒くらいか。男の手はペニスと局部から離されていて、というか男はベッドから降りていた。手錠もいつの間に解かれていて手が自由になっていた。腹の上を精液が汚していて、ペニスは萎えて柔らかくなって垂れ下がっていた。身体は脱力してどこにも力が入らない。ただ浅い呼吸を繰り返して絶頂の余韻に浸る。頭がお花畑で思考回路を停止して、身体がふわふわしてる。つまり言ってしまえば幸せな気分になっていた。ドライはこれがたまらないんだ。




「起きなさい。まだ終わりではないよ。早く。時間がないんだ」




 男の声が遠くからして、薄く開けてた目をゆっくり開いた。ああそうだ。最後のね。いつものやつね。はいはい。なんかこの状態でできる気がしないんだけど。歯立てても怒んなよ。




 放心してる頭を現実に戻して、仰向けの体勢をうつ伏せにして男を見る。男は手をタオルで拭きながらベッドまで来て上がって座った。そして両の脚を伸ばしてスーツのベルトを外して前をくつろがせた。俺は男の脚の間に移動して股間に顔を寄せる。口を開けて舌を出した。




「最後の仕事だ。舐めなさい」

「…………舐めるだけですか……?」

「そうだ。フェラだ」

「……イラマチオは……」

「今日はしない。フェラで私をイかせなさい」




 目の前に勃起したペニスを差し出される。俺はそれを躊躇することなく口の中にいれた。




「んっ、ぐ、ンン」




 勃起したと言っても完全ではないから、舌で刺激して完勃ちさせる。徐々に固くなって先走りで濡れてきたのがわかって、唇を締めて頭を動かしてフェラを始めた。




「ッ、ん、ふっ」




 男が俺の髪を掴んだ。俺は指図される前にペニスを喉の奥の方まで咥えた。男が薄く笑う。まずくて苦しくて仕方がない。早く終われと、ひたすら舌でなぶることに集中する。




 すると突然男が右足を動かし、それを寝ている俺の身体と、シーツの間に滑り込ませた。は?なにして…………




「!! んっ!!」

「私より先にイっては駄目だよ」

「ぅんんッ!!」




 びっくりして目を見開いた。男の右足が俺のペニスに触れて扱いてきたから。足コキだ。なんで今日はこの体制で、じじいは靴下履いてねーんだろって思ってたけどこれするためかよ。ああだめだ。イったばかりで敏感になってるからすぐ勃起しちまう。




「ッ、んぐ、ンっ……!」




 フェラしながらペニスの愛撫にたえる。足の裏で撫でられ刺激されてどんどん芯を持ち始める。鈴口をつま先がぐりぐりと押して液が出てきてペニスを濡らし始めた。そしてそれを潤滑剤にしてペニスを親指と人差し指の間に挟んで上下してきた。ああきもちいい。こんなん思いたくねーけど。でもすごくいい。手だけじゃなくて足もテクいいとか。こんのえろじじいめ。目線を上げて軽く男を睨む。いやフェラしたまま睨むなんて煽るだけだと思うけど。




「こっちも触ってあげよう」

「!! っ!!!」




 今度は左足を動かした。男の左の太ももが俺の右肩の上に乗り、ぐっと体重をかけた。自然と俺の顔と男の股間との距離が縮められ、男のペニスが口の奥に押し込まれた。いっそう苦しくなって口を離そうとしても、膝が頭を抑えててできない。しぬ。窒息死させる気か。だがすぐに膝の力は弱くなった。ホッとしたのも束の間、そのかわり肩の上に乗った男の左足は、器用に俺の背中を撫で、腰を撫で、尻を撫で…………アナルを撫でてきた。




「ッ! ……っん、ふ……はぁあんん!!」




 思わずペニスを口から離して喘いだ。きもちいい。アナルの周辺を指が何度も撫でてくる。このえろじじい、何度も俺と“こういうこと”してきて俺の1番の性感帯がアナルの周りってわかってきてやがる。ペニスを扱いてた右足も、下にいって袋をやんわりと揉んでくる。やばい。きもちいい。イク。射精するだけじゃなくてドライでもイっちまう。下半身が快感で震えてきてる。




「あん、あっ、あぁッ!!」

「どうしたのかね。まだ終わりではないよ」




 目の前にあるでかいペニスを喘ぎながら見つめる。じじいをフェラでイかせなきゃ俺もイケない。もし俺が先にイったら…………お仕置きだ。言うことを聞けなかったお仕置き。今までされたことはなくってそもそもお仕置きするのかどうかもわかんねーけど、このえろじじいいつもバッグに玩具入れてる中で、なぜかSM用のロウソクと鞭あるんだよ。言うことを聞くようにっていう脅しでいつも。だからもしかしたらSMプレイさせられるかもしれない。それだけは嫌だ。俺アナオナとドライは大好きだけどSMだけは無理なんだよ。




「っ……はんっ、っん」




 もう1度ペニスを咥え直す。舌をくねくね動かして刺激を与え続ける。フェラを再開したら下半身の刺激が強くなった。男の右手は俺の髪を掴み頭を抑える。左手は無防備な俺の乳首へと移り、ぎゅっと摘まれ爪で引っ掻き、押し潰してくる。気持ちよくて仕方がない。どんどん下半身に熱が溜まってくる。右足はペニスを、左足はケツとアナルを刺激する。ペニスはパンパンに膨れ上がって射精寸前だ。気を抜いたら出ちまう。でも射精を我慢するのはけっこう得意だからなんとかたえられる。我慢汁がとろとろだけど。やばいのはドライの方だ。骨盤底筋に少しでも力入れたらイク。会陰部をさっきみたいにぐりぐり押されたら一瞬でイク。フェラしながらドライとか絶対嫌だ。俺だってまだ一応プライドあるんだよ。ああクソ早くイケよえろじじい。




「ッ、んんんっ」




 ペニスを刺激することだけに集中する。じゅぶじゅぶと水音が鳴ってる。俺のペニスからも。裏筋を舐めまわして、舌先で鈴口を割るように突っつく。溢れてくるカウパー液は全部飲んで、喉まで咥えて締めてやる。顎が痛い。くるしい。




「ふ……時間もないし、ここまでにしようか…………口から離しなさい」




 じじいの声がして俺の頭から手を離した。ああやった。やった。終わりだって。俺もやっとイケるって。……って、口から離せ?なんで。いつも口ん中で射精すんじゃん。




 は?と思いつつ口からペニスを離した。最後に先っぽをちゅっと吸ってやって。……そしたら




 どぴゅっ




「!!!」




 離した途端、大量の精液が顔面に散った。頬が生温かい液で濡れて、呆気に取られていると今度は乳首に精液がかけられた。そして男の右足が強くペニスを扱いてきて




「あっ、ぁああッ!!!」




 身体を震わせて、俺もどぴゅどぴゅと精液を思う存分散らせた。



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