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「両膝を立てて、脚を開きなさい。最後だよ。これからすること、君はもちろんわかっているだろう?」

「はい、はい……っ」




 膝を立てて脚を思いっきり開いた。M字開脚だ。穴の開いたアナルを男に見せる。冷たい外気が開いたアナルの内側を撫でて、その感覚にまた思わず喘いだ。まるで今から男のブツが入るような体勢。だが、絶対挿れてはこない。それだけは確信できる。このおっさんは“そういう”人だ。




 男の手が局部へ伸びる。




「綺麗なピンク色が、真っ赤じゃないか」

「ぃゃ、ぁあんんっ」

「ひくひくさせて、やらしい子だ」




 おめーがエネマグラ挿れて好き勝手動かしたからだろ。心の中でそう言って、本当のお口では喘ぎ声を出す。男の指がゆっくりアナルの周りを撫でて、入り口に軽く爪を立てて擦る。これがすんごく気持ちよくて、よく1人でもオナニーとしてアナルの周りを撫でたりしている。が、悔しいけど自分でするのとは比べられないほど気持ちいい。男の指使いがすっごくいい。ほんと何者なんだこのえろおっさんは。




「さあ、今日のメインだ。たくさんイキなさい」

「っ、ひぃやああッ!!!」




 ある一点を男の指が押して、身体が待ってましたと言うように跳ねた。会陰部だ。袋と、アナルの間にある部分。会陰部はちょうど前立腺の真下にある箇所で、ここを押すと間接的に前立腺を刺激することができる。つまりめちゃくちゃ気持ちいい。男は2本の指でそこを押して、そして手のひらでアナルの周りを包んだ。




「ぁあんッ!! あっ! いやぁ!!!」




 俺の喘ぎ声に混ざった制止のお願いを構わず、男は会陰部に指を押し付け、そのまま前後にゆっくり動かす。そうすると太い手のひらがアナルの周りを撫でるから快感が増してどうしようもなかった。またこのおっさんのテクがよくて悔しい。会陰部を押す強さも押す場所も完璧すぎる。これでアナル周辺も刺激されるとか。ああイク。会陰部の刺激への絶頂は、他と違って突然くるのを知ってる。とくに俺はすぐに絶頂がきてしまうのも知ってる。




「ッ!!! ひぃいいいっ!!!」




 指が、アナルの手前の窪みをぐっと押して、絶頂がきた。身体が硬直して、シーツを思いっきり掴んで歯をくいしばる。しばらくして男の手が離れた。




「はっ、はっ、はんっう…………」




 10秒くらい絶頂が続いて、身体を震わせながら余韻に浸る。ペニスがぷるぷる震えてカウパー液を垂らして腹を汚してるのが薄目に見えた。




「まだ終わりではないよ」

「ああッ……あっ!!」




 男の手がまた局部へ伸びて、今度はさっきと手の向きを逆にして会陰部に触れた。つまり指先が男の側で、手のひらが俺側。俺が自分で手を局部に伸ばす感じだ。指が会陰部に触れて、手のひらは睾丸を包むように押さえた。




「んぁあっ、ひっ、あッ、ああんんん」




 また会陰部の刺激が始まる。2本の指で皮が動くくらいの強さで押して、揉んでくる。袋も手のひらでやさしく射精できない程度に揉まれる。絶妙な力加減でたまらない。指が、勃起してるペニスの根元の部分、袋の下の固くなった部分をゆっくり撫でた。ああイク。イク。イク。気持ちよすぎる。喘ぎ声が止まらない。またアナルの手前の窪みを押さえられて、突然絶頂がきた。




「イクぅうううッ!!!!」




 まるで金切り声をあげて、身体を痙攣させてイった。声が抑えられない。ラブホの外に聞こえてるんじゃないかと心配になるくらい大きな声が。いつもなら枕があってそこに顔を埋めて気にせず声を出すけど、今は仰向けで、手は手錠のせいで自由がきかなくて側にある枕を持ってくるなんてできない。ただ歯をくいしばる。達しながら、震えてる太ももを思わず強く閉じた。のがいけなかったのか、男の手はまだ俺の股間に入れたままで、それを挟んで締めつけるようになってしまった。男の手は動かせないものの、指は自由で、またぐりぐりと指先で会陰部を刺激してきた。




「ィヤあああああ!!!!!」

「なんだね。まだ刺激が欲しいかい?」




 また絶頂。身体を痙攣させる。首を横にしてシーツを噛んだ。何か物を掴もうと手錠に縛られた両手をさまよわせて、手錠とベッドの柱を繋いでるチェーンに触れて掴んで、思いっきり引っ張った。




「んんんンンンっ!!!!!」




 痙攣が治まったと思ったら、また指が動いて会陰部の刺激が続けられて、すぐまた絶頂がくる。なおも指が動いて刺激を止めてはくれなくて、また絶頂に達する。俺は涙をこぼして首を横に振ってもうやめてと訴えるが、指の動きは止まらない。ペニスがカウパー液をとろとろと零す。




「言っただろう。たくさんイキなさいと」




 そう言って会陰部を刺激し、片方の手でアナルを撫でながら、男は俺をイかせ続けた。指が会陰部をとらえて離さなくて、弱い窪みを何度も押されてはイった。絶頂の繰り返しで、もう何回達したのかわからない。10回とか大嘘だ。



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