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「あっ、あっ、……ぁあん……」




 息を少しずつ整える。放心状態な頭を元に戻す。あんな気持ちよかったのに射精はしていなくて、ペニスは勃起したままでとろとろと液を零している。男がカウパー液でどろどろになった手を俺の太ももに擦り付けた。それさえも興奮して気持ちよくなってくる。ああその手でペニスを少しでも触ってくれたらすぐイケるのに。




「そろそろこっちが寂しくなってきたんじゃないかな?」

「あっ、やぁあんっ!!」




 男が、俺のアナルが咥えてるエネマグラを動かした。ちょっと動かしただけで前立腺がじんじんと疼く。あと5回だっけ?なんか余裕な気がしてきた。




「どこがいいのかね。ここかい?」

「ひゃああっ!! も、もっとみぎにっ! あああッ! そこ!! ああああ!!!」




 自分のイイところを思う存分男に刺激してもらって、シーツを掴んで達した。骨盤底筋に思いっきり力が入って、中を締め付ける。脚がガクガクして、下半身がびくびくして、身体をしならせてイった。




「あっ、あんっ、あっ、ひあっ」




 さっきまでのより絶頂が長い。1分くらいか。快感が続いてる。きもちいい。まだ、まだ、もっと、ほしい。




「まだ締め付けを止めては駄目だよ。あと4回だ」

「ぁああ……はい、はいっ……」




 呼吸に合わせて、アナルに力を入れて、緩めてを続ける。イかない程度の少しの力でゆっくりと。あと4回自分で勝手にイケばいいのに、男の手でイキたいって思ってる。次はどうやってイかせてくれんの。




「ここではイケるかい? 前に君はここを触られるのが気持ちいいと言っていたな。どうだね」

「あっ! ああ! だめです! 射精しちゃう!!」

「ああそうかそうか。ではこうして、ここだけでイきなさい」

「あっ、あああ……っ!」




 男の手が睾丸に触れた。そして射精できないようにペニスの根元を片方の手でぎゅっと痛いくらいの強さで掴んだ。そのくらいの強さで掴んでくれないと、まじで出しちまう。袋の刺激は気持ちよすぎる。




「んああぁ……ぁっ、きもちいい……きもちいいっ……」

「ふふふ。私は今までここでの刺激でドライでイった人を見たことがないのだが、君はどうかね」




 ああすんげえきもちいい。袋は男の急所って言うけどまじで俺はここが弱い。少し触れられただけで身体中の力が抜けて、とろっとろになって、射精してしまいそうになる。今は全くできないけど。男の声もよく聞こえない。ドライ?ここだけでドライできんの?そんなん聞いたことねーし、俺だってできるかわかんねーよ。ああでもやべえ……このえろおっさん触り方うま……。袋全体が男のごつごつした手のひらに包まれて、絶妙な強さで揉んで握って、ゆっくり離して愛撫してくる。このちょっと物足りない強さがいい。声も止まんねー。




「あっ、んっ、ふ、はぅ、んぁあ」

「良さそうだね。かわいい玉だ」




 男はなおも握っては離すを繰り返す。だんだん腰の辺りが痙攣し始めてくるのがわかる。え、え?あ、うそ、イキそう。まじで?ほんとにイケんの?なんか、もう何回もドライでイったから身体が敏感になってる気がする。どんな刺激でもドライでイケるような気がする。




「ああっ! イクっ!! イっちゃう!!」

「本当かい? 君は本当に敏感だね」

「もっと、もっと、もんでえっ!!」

「いいよ。ほら、気持ちいいかい? 快楽におぼれてる君はすごく煽情的だよ。私の手で何回でもイクといい。ほら」

「ひあっ!!! っ!!!、ッ!!!!」




 ドライに達するいつものあの感じになって目の前がチカチカしてイった。腰の痙攣がだんだん身体全身にわたって痙攣して、頭の先から足のつま先まで電気が走ったようにイった。袋の刺激でドライしちゃうとか、俺の身体どうなっちゃったの。




「ひっ、ぃ、ッ、ふぅううぅ……」

「素晴らしい。本当に君は私を楽しませてくれる」




 男が上機嫌そうに声を立てて笑った。俺はその様子を薄目にぼんやり見ながら、ゆっくり息を継ぐ。目に膜が張ってる。泣いてる。気持ちよすぎて感極まって涙まで出てきてる。あれ、あと何回イケばいいんだっけ。男がペニスの根元から手を離した。もちろん出してない。かわいそうに俺の息子。




「まだトんではいけないよ」

「っ!! くっ、ぁああ!!」




 また男がエネマグラをぐりぐりと動かした。中をえぐるように円を描いて。袋の快感から一気にアナルや前立腺への快感に神経が集中する。




「も、それ、とってくださ、っあ」

「うん。構わないよ」

「え、へ……」




 ほとんど冗談で言ったのに、というか全然挿れたままでいいのに、男は頷いてずぶずぶと俺のアナルからエネマグラを抜いた。ねっとりした俺の体内の粘液なのか、挿れる時にたっぷりつけたジェルなのか、透明な液体でどろどろになったエネマグラを、男がベッドの端に置いた。




「ひっ、ぁあん……」




 ぽっかり穴の開いたアナルが冷気に触れて思わず声が出る。今までずっと中に物が入っていたのに急にそれが無くなったから、アナルが物欲しそうにひくひくしてる。ああこれ思いっきり締め付けたら確実にすぐイケる。



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あきゅろす。
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