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Cross Road
好きな相手(梓)



アズは、狭めの部屋の奥へ行き、間にテーブル机を挟んで距離を保つようにした。

『…あ…あの…』

アズが言うと、ドアのところにいた秀が近寄ってきた。
まだ、直視できないアズ。

「聞きたいことって?」

秀が、テーブル机に手をつきながら聞いた。
アズは、向かいにいる秀を警戒しながら聞いた。

『さ…佐藤くんのケガ…あれ高柴くんが…?』

「…佐藤?あぁ…あいつがそう言った?」

『そーじゃ…ないけど…』

クスッと笑う秀。アズは、秀が本当のコトを言ってるか確かめるため、目を見た。

顔は、ニヤッと笑っているのに、秀の目は…笑ってなかった…。

「…俺だよ。だから?」

『!』

しれっとした態度の秀に、アズはちょっとショック。

…冷たい言い方…

なんであんなにヒドいコト…。

そう思うと、アズの心を読んだかのように、秀が言った。


「何で…殴ったか知りたい?」

『!』

「知りたきゃ…こっちに来なよ」

『…っ…!』

アズは迷った。

これは…ワナ?でも…

クラスメイトにあんなことするなんて…

許せない気持ちの方が勝った。

仕方なく秀の方に歩くアズ。




『…っ…きゃ!』

案の定、アズはテーブル机に押し倒された。
両手首をガッチリ抑えられた。

『…やだ!まだ話…』

アズが足をバタバタすると、秀は、アズに顔を近づけた。ドキッとして動きが止まるアズ。視線は秀の瞳に吸い込まれた。

ち…近い…。




「お前…あの男が好きなの?」

『!』

思わぬ質問にアズは驚いた。しかし、意外に即答。

『…人殴ったり…こんなことする高柴くんよりは…ずっといいよ!』

「!」

アズが目をそらすと、秀はかなりイラッとしたようだ。

私の好きな高柴くんは…

こんなんじゃないもん…。



そんなアズの考えなどお構い無しの秀は、自分のネクタイを外した。
アズは、秀の手が離れたスキにドアへと走った。

『!?』

ガチャガチャしても開かない。

この部屋…鍵でしか閉めれないのに…何で!?

アズはハッとして振り返り秀を見た。

『…あ…』

アズは、驚いた。
秀の手にはシルバーの鍵。

『…開けて』

アズは鍵を渡してくれるように言ってみた。
しかし、秀は一歩一歩アズに迫るように歩いてきた。

「1発ヤラせてくれたら…渡すよ」

意地悪に笑う秀。
アズは怖くなり逃げたかったが、逃げ道がない。

『や…やだ…誰かぁ!』

涙目で、ドアをたたきながら誰かが通りかかるのを期待したアズ。
しかし、後ろから秀にネクタイを口に回され、縛られた。声が思うように出なくなった。

『…ん…ふむっ…』

口に手を伸ばして取ろうとするアズの、胸を触り、アズのネクタイを取る秀。
アズは、先に胸を触る手をどけようとした。

「…小せぇ…」

『!』

秀がボソッと言った。アズは涙が流れるほど、ショック。

思ってても…言わなくたって…。

『んんっ…んっ…』

触られるのが嫌でたまらなくなったアズは、必死に抵抗した。

しかし、アズのネクタイでアズの両手首を後ろで縛る秀。


「…どーする?逃げ道ないよ?」

クスクス笑う秀。アズは、何度も何度も首を横に振った。

「悪いけど…優しくなんてしねぇよ!」

『!』

アズは髪の毛と腕をつかまれ、そのままテーブル机に投げつけるようにうつ伏せに倒された。
足をイスに乗せヒザ立ちのようにすると、アズのお尻は秀にとって、ちょうど良い高さ。

『…ふ…んっ…んん!』

アズが嫌がるのも無視。

や…嫌…

また…したって…他のコのとこ行くのに…

私じゃ…
満足しないくせに…っ!


秀は、アズのパンツの横からいきなり入れた。

『…っ…ん…んんっ!』

まだ、全然濡れてなく、痛みに顔がゆがむアズ。




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