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Cross Road
絶対無理(秀)




「あ…秀様…」

『!』

イライラしながらうなだれて階段の2段目に座り込んでいた秀に声をかけてきたのは、いつかの1年女子。

『…おいで』

秀は、クスクス悪魔のように笑いながら、手を差し伸べた。

「…あ」

1年女子はちょっと迷っていたが、顔を赤くして手を取り…秀に近づく。

女なんて…簡単だ。

…こうやって満たしてやれば…離れてはいかない。

秀は、優しく首に手を回して…ゆっくりキスをした。

「…ん…っ」



そして、勢いまかせにキスをしていると、

「!」

廊下を走ってきたアズと目が合った。
目が合うと、アズの足が止まった。

あーぁ…見ちゃった。

秀は、かがんでキスする1年女子の髪を撫で、アズを見てクスッと笑った。

すると、アズの目から大粒の涙が流れた。
そしてアズが、その場を去ろうとすると…

『…待て』

「!」

キスをやめて、秀がアズに向かって言った。
アズは足を止めて、涙をぬぐってからゆっくり秀を見た。

すると、秀はアズとの間にいる1年女子が邪魔になった。

『…お前、邪魔』

「え…きゃっ!」

女子を突き飛ばす秀。
はずみで転んだ1年女子は、しりもちをついた。

「…大丈夫?」

アズが心配そうに1年女子に駆け寄ると、秀はすかさずアズの手首をつかんだ。

「…痛っ!」

あっという間に、秀の元へ引き寄せられたアズは、階段でちょっとつまずいていた。

『こっちの方がいい』

「!」

アズを抱き寄せる秀を見た1年女子は泣きながら去っていった。

アズは、秀を突き放そうと抵抗してきた。

「…放してよ…っ」

何…その抵抗…

可愛いんですけど。

秀は逆に不意を突いてキスをした。

「…んっ!や…」

本気で逃げるアズの唇。でも、絶対逃がさなかった。

すると、舌をからめながらの息もできないような激しいキスに抵抗の力が弱まる。
すると、秀が…

『…あれ?抵抗しないんだ』

「!」

意地悪な笑い方をしながら言った。
アズはちょっと恥ずかしそうに…戸惑っているようにうつむいた。

だが、アズの一言に空気が凍りつく。


「…嫌…気持ち悪い…」

『!』

アズは震えて泣いていた。

…何?

何て言った!?

気持ち悪い…だと?

『…へぇ、嫌なんだ』

「!」

秀はイラついた。気持ち悪いなんて言われたのは産まれて始めて。

そんなに嫌なら…

『だったら…最後まで抵抗してみろよ』

絶対…気持ちいいって言わせてやるから。

そして、秀はアズの腕を引っ張り、階段の踊り場へ。

すると、チャイムが鳴った。授業が始まったようだ。
壁側にアズを追い込む、秀は座り込み、アズの太ももを撫でながら内側を舐めた。

「…ん…っ」

手と舌が触れた瞬間、アズの体がビクついた。
手で口を押さえて声が出ないようにしているアズを見た秀は、無理なコトを言った。

『…嫌なら濡らすなよ』

軽く太ももに吸い付くと、白い肌に残る…赤い跡。
なんだか興奮した。

「…あっ」

思わず出てしまった声にアズは動揺したようだ。

秀はクスクス笑った。

あれ?
嫌じゃなかったっけ?

『あれ?感じた?』

「……違っ…!」

アズが涙目で首を横に振ると、ムッとした秀は、パンツを脱がせて直接舐めた。

「…きゃ…っ…んんっ、ダメ…やめっ…あっ」

とうとう、声が我慢できなくなったアズは、感じて立っているのもやっとのようだった。

…気持ちいいくせに…

気持ち悪いなんて言って…

後悔してんじゃない?







「…やぁっ、あっ、あっ…あぁ…んっ」

階段に手をつかされ、後ろから入れられているアズ。そんなアズの耳元で秀がささやく。

『ずいぶん気持ちよさそうだけど…?』

「…っつ…ああ…んっ」

それでも首を横に振るアズ。
秀は、いつまで抱いても満たされない気がした。

何でだ…アズ。





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あきゅろす。
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