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Cross Road
幸せな時間(梓)



『や…あぁ…っ』

上着を脱いだ秀はパンツの上から、指を激しく動かした。
アズは、何度も体がビクビクしながらも、首に回した手は放さなかった。

こうしてると…

「アズ…」

『ん…ん、ふ…ぁん』

時々…キスしてくれる…。

そして、キスを一旦やめた秀の手は…パンツを脱がせ始めた…。

『ん…あっ…』

脱がせると、足を伝い、太ももを撫でながら、手が戻ってくる。

『…っ…』

撫でられるたび、ゾクゾクするアズは、これ以上濡れないようにこらえていた。


『あっ…!あぁ…ぁん』

しかし、ぐちょぐちょに濡れている割れ目をなぞられると…もう我慢なんてできなかった。
シーツを手当たり次第につかもうとしたので、ぐちゃぐちゃになっている。

ダメ…ダメだって…思ってたのに。

秀の指は容赦しない。

『あぁっ…やぁん…』

頭が真っ白で…
全然抵抗できない…っ。

指を入れると…ゆっくり…そして、高速で動かしてくる。

『あっ…ダメです…っ、あ…あっ…ああぁんっ!』

イッてしまい、ハァハァ…と息も絶え絶えのアズに、指を抜いた秀が聞いた。

「アズ…どうしたい?」

『…………え…?』

アズが秀を見ると、覆いかぶさり、目の前でびしょびしょに濡れた手を舐めている。
アズは、恥ずかしくて真っ赤になった。

「もっと…遊んで欲しい?それとも…入れて欲しい?」

『!』

クスクス笑う秀に、どぎまぎしてしまうアズ。

「…日付も変わったし…今日、最初の女だ。アズ」

どう答えたらいいか迷うアズだったが、素直に…思ったことを言った。
手を胸の前でギュッと握りしめ、覆いかぶさる秀を見上げた。

『…た…高柴くんの…』

「うん…」

『好きに…して』

「…んな…っ!?」

アズは恥ずかしくてうつむいた。
秀もビックリしたようだ。

『だ…だって、それが…一番…嬉しいもん』

アズがそう言うと、秀はキスをして…いきなりツッ込んだ。

『んんっ!んっ…はぁんっ…んぁあんっ…』

「…しゃべるな。バカ」

秀が耳元でささやくと、手をギュッと握ってくれた。

そして最初は、ゆっくり動いた。

『あ…あぁっ…あ…』

アズもギュッと手を握り返した。


それから、秀に身を任せたアズは、何度も昇りつめながらも密かに願った。

…お願い…今日だけでも…

私…だけでいて。

他の人に…触らないで…。









わ…なんか…スゴい。

『………。』

「………。」

アズは、ベットで横にいる秀に抱きしめられていた。
裸なので、今さらながら恥ずかしい。

どうしよう…

優しく抱かれたことでアズの不安は大きくなった。

もう…捨てられたくない。

こんな感覚…知らなきゃよかった。


アズがいろいろ考えていると、

「…汗…かいたな」

『……あ…うん』

秀がアズの髪を優しく撫でる。ビックリしたアズだが、嬉しかった。

「一緒にお風呂入る?」

『!』

アズは、ビックリして顔がちょっと赤い。

『それは嫌…恥ずかしい』

「…暗くても?」

『………。』


どうしよう…

あんまり嫌って言わない方がいいのかな…。


「嫌…?」

ちょっと哀しげに聞く秀を見たアズは、断ることなんてできなくなった。

『…真っ暗なら。でも、狭いから…入れるかな』

「…大丈夫。狭いときは俺の上に乗ればいーよ」

『!』

態度が急変した秀。なんだか、いつもの自信過剰な感じ。

「…なーんて、冗談だけど」

…本当に?

アズは完璧に疑っていた。




そして、当然ながら、お風呂でも抱かれたアズ。
浴室はエコーがかかりやすいので、アズは唇を噛みしめて声を抑えた。


そして、朝。





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