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Cross Road
嬉しい(秀)




『…え?まさか…初めて…だったり…?』

「!」

…アズの顔がみるみる真っ赤になっていく。

参ったな…
処女は…初めてだ…

アズがうなずいたことでそれは決定的。

『………。』


あんまり痛い思いはさせたく…ないけど…。







「シュウ様。お迎えに上がりました…」

『「!」』


人が来たことでアズは怯えたようだ。
反射的に来た人とは反対を向いて、ブラウスのエリをつかみ体を隠していた。


『依緒か…』

「!」

アズの体がビクッとした。

何で…怯える?


秀が、手を伸ばして触れようとした瞬間、顔を背けたままアズが起き上がった。

「…私…帰ります…」

『!』


帰る?

…そんなのさせるか。

逃がすもんか…!

アズを再び元の位置に押し倒す秀。


「…きゃ…っ!」


アズのブラウスが再びはだけた。なんか…ドキドキする。

『…誰が帰っていいって言った…』

秀は唇をふさいだ。

なんでか…この唇…いい…

まだ…震えてる…。

秀は胸が高鳴っていく気がした…。

アズ…か

思った通り…
おもしろい…な。



しかし、アズはまだ少し抵抗する…。

「…っ…ふ…んっ…嫌…」

お前の『嫌』なんか…信用するか…!


秀が無理やりキスを続ける…その様子を見た依緒は、事務的な口調で言った。

「…よければ、私がお相手しましょうか?」

『!』

秀は一旦、アズにキスするのをやめた…。
そして、アズを見つめた…。


アズ…本気で嫌…か?




「…高柴…くん?」

アズが心配そうに見つめ返してきた。


ダメだ…たとえ本気で嫌がられても…俺は…もう…


止まんねぇよ…!



『勝手に余計な気はまわすな!…外で1時間だけ待ってろ』


秀がアズとの時間を邪魔されたイライラからキレた。
すると、依緒は深々と礼をした。

「…はい。失礼しました」

『電気…消せ』

「はい…では…」

依緒は、そのままスタスタと迎えの車へと戻った。

再び2人きり。真っ暗だ…。

それでもアズが怯えてるのはわかる…。


「……っ…!?」

思わず手が伸びた…無意識にアズのほほを撫でている右手。


『…ごめん…ちょっと…急ぐ』

「え…?」


そして、右手は再びアズのパンツの中へ…今度は1本だけ指を入れた。

これなら痛くはないだろ…こんなに濡れてるし…。



「…や…あぁっ…っ…」


…いい声だ。


指をかき回しながら、同時にキス…胸を揉んだり舐めたり…アズは感じてるようだ。


「…ん…あっ…あっ…」



ちゃんと女の顔になってんじゃん…

もっと感じろ…

俺だけに。




「…や…高柴くん…なんか変…あ…あぁっ…」

イキそうなんだな…。

『…変じゃないから…そのまま…』

いつの間にか指は2本になっていた。

「…や…ダメ…変なの…あっ…あっ…やぁぁっ!」

体が2回…ビクビクッとケイレンした…。


何だ…?

女がイッて…

嬉しいなんて…初めてだ。


「ご…ごめんなさい…」


秀はちょうどネクタイを外し、ブラウスを乱暴に脱ぎ捨てたとこ。
無表情な秀…いつもの秀。

アズのテレ顔…最高にそそるな…。


『…謝ることじゃない』

「………。」

ブラウスを脱ぎ捨てる秀。アズの視線を感じた。

…熱い…な…体が…。


少し身軽になった秀は、再びアズに接近。



…怯えてる…。


ギュッと目をつぶるアズ。

すると、優しく頭に秀の手が触れた。優しく…撫でる。

『なるべく…痛くないようにするから…』

「!」

できもしない約束をした…。




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あきゅろす。
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