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けっこんしてよ。(佐助×政宗)☆
ウチの近所に住む幼稚園児とは親同士が仲いいこともあって、よく遊んであげることがある。
少し生意気だけど、そこは目を瞑る。
生意気でも、それ以上に可愛いからついつい許してしまう。
「なぁー、政宗ー」
舌足らずな口で俺の名前を呼ぶ佐助。
「俺のことは兄ちゃんって呼べっつっただろ、You see?」
「えー、政宗は政宗だからいいんだよ。ゆーしぃー?」
「よくねぇよ。それにゆーしぃーじゃなくてYou seeだ!!」
「一緒じゃんか」
「全然違うッ!!」
思わず大人気なく年下の発言に噛み付く。
・・・でも気になったんだから仕方ない。
「・・・もぅいい・・・政宗、ブロックやる」
「・・・あー、・・・OK」
別に子供が嫌いってわけじゃないし、寧ろどちらかというと好きだと思う。
だからよく佐助のトコのおばさんに子守させられるのだが。
「ねー、早くしてよっ」
「OK、だから少し待て」
せっかちすぎる。あとちょっと生意気すぎる。
玩具箱から○ゴを引っ張り出すと、ソレを佐助の前に出した。
「政宗も一緒にやるよねー?」
「・・・まぁ、いいけど」
その返事を聞くか聞かぬうちに佐助はレ○の入ったバケツを引っ繰り返す。
「片付けどうするんだよ・・・」
「え?政宗がやるんでしょ」
「・・・・・」
俺がやるの・・・?
「だって政宗だし」
「・・・Shit・・・・・」
「あ、政宗はこの紅いのねー。おれさまが蒼い方のつかうから」
俺の悪態なんてまるで聞いちゃいない。
ニコニコしながら紅い人形を差し出してきた。
「・・・Ah?どうして俺が紅だよ・・・」
普通俺が蒼だろ。根拠はないけど。
「えーだって政宗はおれさまのお嫁さんだもん」
「Ha・・・」
ぽかん、と目の前の餓鬼を見やった。
「・・・俺が、佐助の嫁・・・?」
「うん!!お嫁さんは紅でしょー?」
「・・・・・まぁな」
小さく頷くと、満足そうに佐助が笑う。
「だからさ、おれさまが大きくなったらけっこんしてよ!!」
「Un?・・・おお、いいぜ?いい男になって俺を迎えに来てくれよ?」
勿論、子供の戯言だって分かっていたから。
「わかったー!!」
ニパッと笑顔で答える佐助。
その顔を見て少し申し訳なく思う。
でも・・・・・、日本の法律上は・・・。
まぁ、解って貰うのはもっと後になってからにしよう。
(コイツ・・・大きくなったらとんでもないことになりそうだな・・・)
まつりか様よりブログにてリク
幼稚園児猿飛と中学生伊達
・・・伊達さん目線ってすごく久々だからちょっと大変でした・・・。
何か佐助が・・・。
因みに○ゴはウチにもあって、弟と人形同士が夫婦設定でやっていたことがありました。
・・・どっちも小学生(1年と4年)でしたが。
リクありがとうございました!!
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