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Offering
取られるわけにはいかないんですから。(佐助×政宗)
「・・・何て云ったの、今・・・・・・」

サァ、と全身から血の気が失せていった。

それは旦那たちとおやつを食べようとしたときのこと。

唐突に云った旦那の一言で、その場の空気は一転した。



「佐助、俺と政宗殿を賭けて戦え!」



一緒にその場にいた政宗が茶を吹いた。

俺は持っていた団子を取り落とした。

そして云ったのが、

「・・・何て云ったの、今・・・・・・」

である。


政宗とは確かに相思相愛の仲だけど、でもこのことは誰にも知られてないはずで。

何で旦那が知ってるんだ?

「・・・べ、別に、俺様がまs・・・竜の旦那を賭ける必要、無いんだけど・・・」

「なら俺が独占してよいのだな?」

「ソレはちょっと違うでしょ!?」

「違わないだろう?」

「違う!!おかしいでしょソレ!?」

「おかしくない!!大体何故佐助はムキになっておるのだ?」

「・・・!!とにかく、何でもいいから!!」

「Wait・・・俺の意見h」

「「竜の旦那(政宗殿)は黙ってて(くだされ)!!」」

政宗が泣きそうな顔をしていたけど気にしない。

こっちはこっちで意地がある。

バレたんなら仕方ない、それならこっちは迎撃するまで!!

・・・例え旦那でも、容赦はしませんよ?





「・・・で、何で俺はこうして縛られてんだ?」

「政宗殿に某たちの勝負の行方を見届けてもらうためでござる」

「・・・・・」

呆気にとられる政宗。

呆れる俺。

・・・旦那ってこういう人でしたっけ?

「縛らなくても逃げねぇよ」

「不安でござる」

「Ha・・・」

俺様だったらそのまま座らせとくのになー、とか思いながら心のうちで政宗に合掌した。

ご愁傷様、政宗。

「・・・で、何するの、旦那」

呆れた目で見やる俺と政宗を他所に、旦那は高らかと告げた。


「一騎打ちだ!」


・・・えー、本気ですか旦那。

何でこの人はこんな熱いんだろう。

何で俺はこの人に仕えてるんだろう。

それらの質問には一言で解決する。


旦那だから。


・・・・・頭を抱えたくなった。

「・・・一騎打ち?」

「うむ!」

「・・・・・そうですか」

滅茶苦茶やる気なんですけど。

でも政宗を取られるのは絶対嫌なので、俺も手裏剣を出す。

「行くぞ佐助!!」

「はいはい、どうぞー」





結果としては、俺が勝った。

俺に対して向けられた二槍の切っ先が揺らいだところを見逃さず、旦那を峰打ちで気絶させただけなのだが、・・・まさか自分の主を斬るわけにも行くまい。これで“勝った”と云っても問題はないだろう。

「・・・お疲れ様」

縄を手裏剣で切ると、苦笑いをした政宗がこちらを向いた。

「Congratulations」

「あはー、ありがと。でも政宗のためですから?」

そう云って頭を撫でたら、真っ赤になった政宗に

「・・・やっぱ真田が勝てばよかった」

・・・と云われました。

「冗談だよね・・・?」

「Ah?本気に決まってるだろ?」

「・・・・・」

半泣きになってた俺を見て、慌てて

「Jokeだ、馬鹿!!」

と云った政宗が本気で可愛いと思ったのは、俺しか知らない事実。







































(あんたのためなら何だってするよ?)











ナナキ様より300番リク
政宗争奪戦→勝者佐助


特に相手が書かれてなかったので幸村で、しかも酷い扱いになってますが、こんなのでよろしかったでしょうか・・・・・?

リクありがとうございます!!

これからも是非いらしてください(^^*

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