Short
嘘。(?×政宗)★
何か最後の方の方向性が大変おかしくなっている気がします。
おかしくなった筆頭が嫌な方は回れ右を強く推奨いたします。
☆:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:☆
俺の刀から滴る緋い水。
それを払ってから、俺は彼を見下ろした。
「何、颯爽とくたばってんだよ・・・」
彼に放つ、その言葉。
「その程度なのかよ、てめぇは」
ハッ、と心にもないことを毒吐いた。
「この程度で、あんたはこんなに緋くなんのかよ?」
そう云ったって、彼は何も云わない。
云えない?
ただ、虚ろな目で、でも、優しい目で、俺を見ている。
「嘘吐き」
―忍なんて嘘吐きだよ?
そう云ってた、アンタの哀しそうな笑顔。
あの笑顔に惹かれたんだ。
理由は、解らない、けど。
でも、・・・・・きっと、もう二度とないぐらいに。
なのに。
「ごめんね。竜のだん、な・・・・・」
何がごめんね、だよ。
嘘吐きなら最期まで嘘吐き通せよ。
何で嘘なのに涙流してんだよ。
訳解んねぇ。
「嘘、吐き続けれなかった」
「Ha、そうかい」
「最期だけはカッコつけたかったな・・・」
「勝手につけといてやるよ。俺の自伝に」
「あはー・・・・・、ありがとね」
「別に、礼とか云われる必要ねぇし」
「相変わらず照れ屋だねぇ・・・」
す、と目が細められる。
光の入りが悪くなる。
視界が悪くなってくる。目頭が熱い。
どうして?泣いてるのは、俺のほう・・・・・?
「ねぇ、最期だけホントのこと、云ってあげる」
「最期だけ?最期も、だろ」
「どっちだっていいよ、もう・・・そんなの」
「よくねぇよ」
「あんたらしいよ、ホント」
「そんなことを云う為だけに嘘吐かねぇのか」
「・・・・・まさか」
そっと彼の身体を抱き寄せる。
体温が感じられない。
冷たい。・・・ねぇ、
「とっとと云えよ。最期のホントってのは?」
「・・・・・俺は、政宗のことが、・・・・・世界一、」
―××××。
その言の葉は音になることがなく、只、彼の口の中にだけ響いた。
辛うじて唇の動きで読み取れたその言葉は、俺の心にすっと入ってって。
「・・・・・ッ」
嗚呼、そうか。
この感覚って、そういうことだったんだ。
「なぁ、***、」
―なに?
「今更で、ごめん」
―なにを?
「・・・・・俺のきもち、」
受け取って。
次の瞬間。
俺は、笑顔で刀を振り、
彼は、目を見開いた。
(一緒ニ逝コウヨ。)
☆:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:*:;;::;;:☆
久々の独白、・・・ですが。
こんな筈ではなかった・・・・・!!
もっと正常な筆頭の筈だったのに・・・・・!!
何かすみませんでした。
なお、この相手(***)が誰とは特には書いてないので、ご想像にお任せいたします。
解るだろうけど。
どうも私が独白バージョンで文を作成すると、必ず誰かが狂うようです。←
その癖をどうにかしたい・・・・・。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!