Short
誕。(佐助×政宗)☆
一日遅れたけど誕生日ネタ。
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「佐助ー、帰ろうぜ?」
「あぁ・・・ゴメン!!まだミーティングあるんだ」
そう云って頭を下げ、顔の前でパンッ、と手を合わせた。
「え、だって今日無いって今朝・・・」
「さっき部活中に連絡が来たの。あー迷惑・・・」
「・・・・・OK。なら仕方ねぇな・・・」
ショボン、とした政宗に内心心が痛む。
「・・・本当ゴメン!!明日は多分一緒に帰れるから!!」
「まぁたまにはあるだろうし。・・・また明日な!」
「うん・・・」
そうしてヒラリと手を振って政宗が帰っていった。
それを見てから。
パパッと帰り支度をして、いつも通学に使う正門ではなく、裏門から学校を出たのだった。
・・・ミーティングなんて嘘だもん。
☆
家の近所にあるスーパーに行っていろんなものを買い物カゴに放り込む。
「・・・こんなものかな」
ケーキミックス、生クリーム、果物、チョコレート、その他諸々・・・・・。
「早く帰って作って・・・・・。政宗にアポなしで押しかけよっと」
☆
普通の自炊なら割と出来るものの、ケーキを作るとなるとまた別の話。
何とか出来たものの、・・・・・あくまで“出来た”、だけで・・・味は保証できない・・・。
「・・・取り敢えず行きますか」
漫画みたいな暗黒物とは訳が違うのだから、まぁせいぜい不味いだけだろう。
「行ってきまーす」
あたりは夕焼け。
今日は晩御飯を政宗と一緒に食べよう。
俺が決めた、今決めた。
☆
「政宗ー、いる?」
貰った合鍵で勝手に政宗の家に入ると、クーラーのガンガン効いた部屋で布団に寝転がっていた。
「あー・・・Meeting終わったんだ・・・」
「終わった。・・・ってゆーか、やってない」
「・・・Un?嘘かよ」
「まぁね。不貞寝してるだろうなーって思って」
「不貞寝してねぇよ」
「だって寝てるじゃない。泣きながら」
「泣いてねぇ!」
嘘ばっかり。頬に白い筋が残ってるのは分かってるよ。
「はいはい。誕生日忘れられたかと思った?」
「・・・あとから催促の電話でもかけようかと思ってた」
「あはー。それは勘弁」
「あと空メを延々と」
「どっちもヤだわ、それ・・・」
「若しくは・・・」
「もういい。・・・誕生日おめでとう」
そう云って差し出したのは味の保証できない手作りケーキ。
「・・・これ、」
「不味かったらゴメンね」
「・・・・・不味いわけねぇだろ。アンタの手作りなんだから」
「だから怖いじゃない」
「万が一・・・百億が一不味くても全部食う」
「お腹壊さないでね・・・」
「きっと多分大丈夫」
「・・・・・」
嗚呼、・・・何か不安だ。
不味かったらどうしよう。
「もし腹下したら、Presentのおまけで看病しろよ?」
「・・・いいよ」
何だかんだで、政宗、誕生日おめでとう!!
(そして、お約束どおり、政宗の看病をすることになりました)
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・・・・・昨日うpすべきだったのに・・・。
筆頭、誕生日おめでとうございます^^
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