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06




お昼ランチ依頼、モサ野郎は俺を見かけるたびにやたら絡まれる。
寧ろ名前を教えた時点で絡みがヒートアップしたような…

「悠斗ってちっさいよな!」
あって第一声がそれって失礼過ぎるだろ!
つか、お前よりも背が低いからって、何の文句があるってんだっ!

「うるさいですよ。それより、あの2人貴方を待っているみたいですよ。」


「いつも言ってるけど、友達なんだから敬語やめろよ。」
ちょ、人の話スルーですか。それといつ友達になったんだよ。俺はそんな記憶ないぞ、この野郎。


「いえ、これが俺なので。」


「えー、そんなのやだ。」
やだって言われても無理なんですが。


「朔、篠原を借りるぞ。」
俺は何者かに後ろから首を締められ、引きずられている。
く、苦しい!俺、もうすぐ窒息死するっ!マジで。
俺はそれを訴えるかのように、首を締めている腕を叩く。
男はモサ野郎の姿が見えなくなったところで、首を締めている腕を緩める。


それによって多くの酸素が体内に行き渡る。
ああ、久しぶりに吸う空気は美味しいな〜


「篠原」
呼ばれたので振り返ると、さっき首を締めたであろう人物は会長でした。


「どうしたんですか?何か用事でもあったんですか?」


「来週行われる親睦会のパーティの事なんだが…」

そういえば、以前どうやって誘えば良いんだ?とか言ってたやつですね。
会長ちゃんと言えたのかな?


「………も来るか?」


「はい?」


「だから、お前も来るのかと聞いている!」
そんな怒らなくても。
親睦会のパーティねぇ……ぶっちゃけイキタクナイ。しかもこういう行事毎は生徒会が仕切ってるって話だし。目の前にはそのボスがいるわけで。


「まだ決めてません。それって具体的に何するんですか?」


「ペアで参加する事になっていて、1人は女装しなければならない。」

うっわ〜、更に行きたくねぇ

「ペア同士で社交ダンスを其々踊り、1番注目を浴びたペアには賞品を送る事になっている。」

へぇ、そりゃすげえ。ま、俺、相手いないし。

「じゃあ、俺相手いないんで参加できないですね。」
ペアじゃなきゃ参加できないなんて俺にとっては好都合。行きたくなかったし。


「そうか、なら俺様と組め。」



………………………。




はい?今なんと仰いました?
頭にハテナを浮かべる俺。



「だから、俺様とペアになれっと言っている!」



ななななななななんですてぇーーーーーー!!
ちょ、貴方モサ野郎を誘うんじゃなかったのかよ?!お話が違いますよ〜


「か、会長。朔という方を誘うんじゃ…」

「俺様と組む事に何か不満でもあるのか?」


俺の話を遮って怖い顔をしてこちらを睨む俺様イケメン会長様。


「い、いえっ!問題ないですっ!」






こうして俺は来週に控えた親睦会のパーティに参加する事に決まった。





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あきゅろす。
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