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* 桜乃の決意



中学二年の春、私は女テニレギュラー入りを果たした。
「桜乃おめでとう!私も頑張らなくちゃ」
とチームメイトがそう言ってくれて、とても嬉しかった。ただ少し残念なことは、テニスを教えてくれた彼に直接報告ができない。


リョーマ君、元気かな?


夕暮れの空を見上げ思いだす。
初めて彼のテニスを見てドキドキしたこと、高校生相手でも怯むことのない精神。同じ年の彼は自分よりおっきく見えた。


私もテニスをやってみたい。


そう思ってやり始めたテニス。最初は彼に肘伸び過ぎ、膝曲げ過ぎ、髪の毛長過ぎ、へっぴり腰とアドバイスを貰い(髪の毛長過ぎは違うが)、暇さえあれば素振りや、壁打ちをして練習をした。先輩にも筋力をつけることとアドバイスを受け、家で筋トレをやった。この努力が認められ、青学女子テニスのレギュラーを勝ち取ることができた。


リョーマ君、あの"約束"を果たす為にもっと上手くなるように練習して、貴方に会いに行きます。それまで待っていてください。




この思いを手紙に書いて彼に送った。









それから、7年の月日が経ち私は大学二回生になった。あの後何通か手紙を書いて送ったが、返事はなく、私のことはとっくに忘れてられていると思ってたが、家に帰ると彼からの返信が届いていた。綺麗な風景のポストカードに"上達したの?"そして"手紙長過ぎ"と書かれていた。嬉しさのあまり泣いてしまった。彼はあの"約束"を覚えていてくれたことと、私の手紙を読んでいてくれたこと。本当に嬉しくて玄関で泣き崩れた。


リョーマ君、私、あれから大分上達したよ。


その夜、私は彼に手紙を書いた。


貴方に借りたラケットを持って、貴方に会いに行きます。





七年前と同じ決意を抱いて。







ーーあとがき
殴り書きで(いつもだけど)書いたため文がおかしくなっています。スイマセン(>人<;)
これ書いた後に"羞恥心"の曲が流れてきて恥ずかしくなりました。タイトルは思いつかず、桜乃の決意としました。最後に会いに行くよって言ってるからいいよねっ!うん、いいんだ。
読んで下さって有難う御座いました。


アドバイスがアドレスってなっていたので、修正しました。


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あきゅろす。
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