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黒猫の輪舞曲
ぐったり後びっくり。


SIDE 藤 紫苑


容赦なく笑った後(やっぱりその顔は瞬殺できると思う)、アイツは『疲れた、寝る。』といってシャワーだけ浴びたのか、速攻で個人部屋に入って行った。

部屋の片づけはしないらしい。


「むしろ疲れたのって…俺じゃない…?」


なんか調子狂うんですけど、あの人。

てゆーか疑問いっぱい。

普通入学式に入寮しないよな。春休み中にココに来るモンだよな。

なんで理事長と知り合いなんだろう。俺あの人怖いのに。

そして一番大事なのが…なんで十五年間あの顔で生きてきたのに無自覚なんだ!周りもなんか言おうよ!


「めんどくさいコトになったな〜…」

きっと明後日辺りには親衛隊とかできてて…しかも両方から好かれそうだ。

そのうち、部屋が一緒だなんてそれだけで汚れるんだよさっさと秋葉に帰れオタクむしろ死ねよお前が死んでも誰も悲しまないから!

とかノンブレスで言われそう。

俺が死んだらたぶん全国の半分くらいの女性と、この学園のほとんどのちっちぇワンコが泣くと思うんだけどなぁ〜。


「途中で投げ出しちゃいそうです、社長ぉ…」

大体、あの人がBLがどうとか王道だとか盛り上がるからいけないと思うね!

そんな話を小一時間されても…聞く限り変装するのって受けじゃん。

俺はバリバリのタチだぁから無意味だっ!


これ以上愚痴ってるとどっかで社長に聞かれてるような気がしてくるからやめましょう。


俺も寝る。

まだ8時だとか、気にしないよ。そんなちっちゃいこと!



まえ*#つぎ

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あきゅろす。
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