黒猫の輪舞曲 よろしく。 あれ、今の流れって。 「……なぁ、部屋ンなかなら別に普通にしててもいいよな?」 「…なんで、」 「ン?」 「なんでそんなことが言えるんですか?僕、あなたに今とてもひどいこといったんですよ?」 「関係ねぇだろ。外は外、こっちは誰もしらねぇんだから別モンなのー」 さっきの会話だって普通にできたじゃん。 「キモい、とか思わないんですか?」 「あー…まぁ。俺ってなんかズレてるらしいのよ、いろいろ。基本、見た目に対してはよくわかんね」 「………」 あ、ちょっと今納得したような素振り見せただろ。ひでぇ。 「ま、そーゆーことだから、よろしく」 「………よろしくお願いします」 ちゃんとできんじゃん、よろしく。 「それにしても、外見と大分違いますね、中身」 「…それよく言われンだけど…どう違うんだ?普通じゃないのか?」 特に日本語になるといわれる。 俺に教えてくれた人と同じしゃべり方なのに。 「儚げな印象を受けますよ、しゃべらないと」 「…は?俺が、儚い?……マジかよ…っ笑える…」 「えぇ。知り合ってから思うと、大分笑えますね」 「ちょぉ腹イテェ…っ」 なんか俺、ここでちゃんとやっていけるような気ィしてきた。 なんかコイツおもしれぇし。 まえ*#つぎ [戻る] |