[通常モード] [URL送信]

たった一言
2

「ち、違う…違うってば!そうじゃないんだよ、コナツ!!」


そんな…必死になって叫んだりしなくても、ちゃんと分かってるのに。
意地の悪い私は、笑いを堪えるのに必死だ。


「僕は、ただ…コナツが怖がるんじゃないかって……ごめん」

「……少佐……」


それなのに、少佐は本当に落ち込んでしまって…、ふざけすぎただろうか。
さすがに反省する。


「すいません、少佐。…ちゃんと分かってますから……大丈夫です。私の心配をしてくださっているのだと、分かってます。だから……」

「コナツ……」


そんな顔、しないで。
私はもう二度と、貴方のそんな顔を見たくないんです。
…いつだってそうさせているのは私で、我儘だと……分かってはいるんですが。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!