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一ノ章 嘆きの鴉と謳う魔女
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「はぁ、まぁイイですけどね、別に」

これみよがしに、大きなため息を吐く佐久間。

そんな佐久間に二人はヤバイと焦る。そしてそういう時にまず一番大切なのは、どちらが先にこの、ブラックな微笑みから開放されるかということだ。

そして、意外にも先に微笑みから開放されたのは、・・・いや、先に親友と呼べる仲間を裏切ったのは盧杞の方だった。


「ごめん佐久間〜ッ!沙刀だって悪気があったワケじゃないんだ!許してあげて!」

そんな盧杞に沙刀はハァッ?!っと顔を睨みつける。
しかし、盧杞は見ようともしない。

「オイ?!俺だけか?!俺だけが悪いのかよ?!」

「そうだよ?だって俺は、佐久間と椎葉は休みなのかな〜?っていっただけだし」

「ふざけんな!?元はといえば、お前が、二人ともサボりかなぁ〜とか言ってたんだろ」

「ちょっと?!それはいわなッ・・・いや、それは沙刀が言ってたんだよ!」

「はぁー??ちょッオイ!あー!もういい!!お前は今ここで死ね!!」

沙刀は丁度自分の机においてあった未開封のペットボトルを

ガンッ

盧杞の顔面めがけて投げる。

しかし、そのペットボトルは狙いが外れ、盧杞の右肩に命中した。

「ッいッた!!ちょッ何すんだよ」

「お前はがダチを裏切るからだ!」

「だからって普通ペットボトルは投げないでしょ?!」


盧杞も投げられたペットボトルを握りしめ、いよいよ本気な喧嘩になろうとしていた時、

「・・・ハイハイ!このままだと、冗談がマジの喧嘩になりそうだから、もう止めてください。さっきのは冗談で言ったことです。別に二人が本気で僕の悪口いったなんて思ってませんよ」

と佐久間が苦笑いで仲裁に入ったのだった。

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あきゅろす。
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