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一ノ章 嘆きの鴉と謳う魔女
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「残念やけど・・・それはまだ言えない。伝えるのは、お前が魔能力者についてキチンと知ってからや。・・・・どないする?」

「どないするって・・・」

「魔能力者について、いや世界の真実について・・・沙刀は知る気はあるか?」


「知れば、あの日についても教えるんだな?」

「ああ」







「なら回答はイエスだ。俺は今日までそのためだけに生きてきた。・・・・だから、真相を聞くためなら、なんだってしてやる。」

迷いなどなかった。あの日の犯人を捕まえる為なら、別に他の事なんてどうでもいいのだから。

だけど、迷いなく答えた沙刀に対し、熊沢ムギは、何故かここにきて初めて憐れむ様に沙刀を見つめた。


「それが君の選択か、音無沙刀。なら、まずは君に・・・」


「「「ガッシャーンッ!!!!!


「「ッ?!」」

熊沢ムギが話を続けようとしたその瞬間、突然ガラスの割れる音が廊下から鳴り響いた。






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