一ノ章 嘆きの鴉と謳う魔女 夢夢-ユメトユメ この世には、化け物だらけだ。 人の皮をかぶって、俺たち人間がもがき苦しむのを待ってるんだ。 許すものか。許してたまるものか。 アイツが、俺の、俺の全てを奪ったんだから、俺は復讐してやる。 だから、アイツの仲間の 化け物なんて、皆死んでしまえばいいんだ。 俺は忘れない・・・。 あの夏の日を・・・ 赤色の炎と、赤色の血の、鮮やかで、残酷なあの日を・・・ 一生忘れてやるもんか、 "アイツ"が"俺"の全てを奪ったんだから。 思い出せ 思い出せ そう 心の中で誰かが悲鳴を上げる だから、 ・・・俺は・・・・。 そして、俺はまた朝を迎える。 [*前へ][次へ#] [戻る] |