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*。cherry tree。*:蓮様よりいただきました!!か、看病ルークたん萌…・・・!!
*。cherry tree。*

桜が舞っていた。

地面一面に綺麗に敷き詰められた淡いピンクの花びら。

「皆に秘密にして来たけど、平気かな。」

ルークは、苦笑の笑みを浮かべながら、ルークは、天を仰いだ。

「折角だし、ゆっくりしていこう。」

ルークは、歩き出すと、木の幹の後ろに人の

(!!…誰か居る)

ルークは、武器を手に掛け静かに幹に近付くとルークは、唖然とした。

そこに居たのは…

「シンク…?」

「!!!」

そこには、鮮やかな緑色をした小柄な少年。
その少年は、肩をおさえていた。そのおさえている肩から真紅の血が服に染み込んでいる。

「怪我、してるのか?」

「……だから何さ…今がチャンスかもしれないよ…今のボクは抵抗が出来ないからね」

ギロリと睨まれて、ルークは、驚く事なく、シンクに近付いた。

何云ってんだよ。怪我人と戦う訳ないだろ?…怪我した所、見せしてみろ」

ルークは、怪我をした所を手当しようと手を伸ばすと

「良い…触るなッ!」

シンクは、振り払おうとしたが、何故か振り払おうとした手を止めた。

ーどうしてか分からない

どうして…悲しそうな顔をしているんだ。

「怪我、見せてくれないか?…塗り薬は、持ってるから」

ルークは、シンクに微笑んでいた。それが、あまりにも綺麗で、思わず見とれてしまった。

「ルー…」

「もしかして痛いの嫌…か?」

「はっ?…まさか本当に手当するつもりなの?…ボクは敵だよ…アンタ、本当に分かってるの?」

ルークは、エメラルドグリーンの瞳を丸くさせてくすりと笑った。

「あぁ、分かってるよ…」

「もしかしたら…手当した後に押し倒してアンタを犯すかもしれないよ」

「ンじゃあさシンクは、そんな事やるの?」

「そんな趣味はない。」

「じゃあ大丈夫だ」

シンクは、微かに頬を赤くさせ、諦めたように溜め息をついた。

そしてルークは、薬を取り出した。


「シ、シンク…云いにくいんだけどさ。」

「何…?」

何となく嫌な予感が頭を過ぎる。

「上の服を脱いでくれないと手当出来ないんだけど////」

……………。

「ご、ごめん…シンク。恥ずかしいよな。」

シンクは、溜め息をつきながらも上着を脱ぎ、肩を出した。

「これで良い?」

「ありがとう。…じゃあ染みるけど我慢しろよ」

まるで子供に云いきかすようにシンクに云うと、肩に薬を塗っていく。傷に薬を塗っているせいか、あまり痛みがなかった傷がだんだんと痛み始める

「ッ…!」
「シンク…痛いだろうけど包帯巻くから身体をこっちに寄せて」

ルークは、包帯を取り出し、シンクの肩に丁寧に包帯を巻いていく。

「シンク…さっきの話しだけどさ」

「さっきの話し?」

「ほら押し倒してやるかもしれないってやつ」

シンクは、あぁっと頷き『それが…?』っとルークに聞いた

「シンクになら、良いかなって思うよ」

「はっ?」

「俺、シンク…好きだし。!!……皆が捜しに来た。俺、行くな。皆には話さないから安心しろよ」

そう云ってルークは、走って行ってしまった。

シンクは、溜め息をつき天を仰ぐ

「好き…っか…」

この気持ちは、何だろう。溢れ出しそうな、この気持ちは。

そして自分もルークに何を云おうとしたのだらう

「ボクも…ルークが好きなのかな。」

シンクは、片手で顔の半分を覆い溜め息交じりに呟いた。

「ばかだな…敵なのに…」

本当に自分でも思う。

ルークが敵でさえなければ、良かったのに……。



END


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