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『シンク様の華麗なる一日・おまけ』:上の逆バージョンです(笑)。こちらも捨てがたい!!
お・ま・け
「ジャン…」
「ケン…」
『…………ポンッ!!』
掛け声とともにルークは隠し持っていたアワーグラスを使い刻を数秒止めてしまう。
そして………
シンク→チョキ
ルーク→グー
「よっしゃあ!」
「そんな…」
喜ぶルークにショックを隠せないシンク。
「ほらほら、早く着替えてこいよ」
にこやかに笑いながらルークはシンクをせかす。
「…わかったよ」
ショックを受けていたわりに妙にすんなりとそれに応じたシンクに少しの疑問を感じつつも、シンクのメイド服姿を見れることに気をとられすぐに頭からデリートされてしまう。
――――数分後
「ほら、着たよ」
「………可愛い」
メイド服に身を包んだシンクの姿を見たルークは、そうつぶやくとシンクへタックルをかますように勢いよく抱きつき頬擦りする。
「だぁーッ!超かわいいっつーのぉッ!」
ぎゅうぎゅうとシンクを抱き締めながら大絶叫するルーク。
「る、ルーク…苦しッ」
「あっシンク、ご、ごめん」
すぐに身を離し謝る。
「はぁ…お茶でもいれてくるから座っててよ」
「おうっ」
にこにことご機嫌でソファーに座りシンクを待つ。
「はい、どうぞ」
「お、ありがとな」
シンクに礼を言い、紅茶を一口飲んだ数秒後…ルークは突然激しい睡魔に襲われた。
「あ…あれ?な、んだか…ね…く………」
「…ルーク?」
倒れそうなルークを支えながら、シンクはニヤリと微笑んだ。
「…ク、ルー……ルーク」
「…ん……あ、れ?」
ルークはボーッとする頭で起き上がる。
「やっと起きた。ケーキできたからいっしょに食べようよ」
「ケーキッ!?わかった♪」
ルークは寝ぼけ眼に何か引っ掛かったがシンクのケーキ発言に魅入られすぐに忘れ去ってしまう。
「シンクの作ったケーキ、すっげぇ美味かったよ」
にこにこと笑いながらシンクにじゃれつくルーク。
「そっか」
「おうっ」
2人で顔を見合わせて笑う。
しばらくしてルークの身体に異変が起こる。
「ん〜……なぁ、シンク」
「なに?ルーク」
「この部屋暑くないか?」
ルークの言葉にシンクは首をかしげ返答する。
「そう?ルークの気のせいじゃない」
「そう、なのか…な?」
シンクのその言葉にルークも自分の気のせいだろうと思い再度じゃれあいを再開する。
しかし数分後…ルークははっきりと自分の異変に気付く。
(なななな…なんでッ!?)
ルークの下半身は…勃っていた。
もぞもぞと落ち着きのないルークに、シンクが話しかける。
「ルーク…どうかしたの?」
頬をすっと撫でながら身体を密着させてくるシンクに、ルークは慌てた。
「なっなっなんでもないッ!あは、あはは」
笑って誤魔化しながらずらずりと後退りしてシンクとの距離を測る。
「なんでもない?」
「そう、なんでもッ!」
「ふ〜ん」
心配そうな表情が一転、意地の悪い笑みを浮かべる。
「じゃあさ…」
腕をすっと下半身へともっていく。
「なんで御主人様のここ…勃ってるのかな?」
故意にルークを御主人様と呼び、ルークの雄をゆるゆると布越しに刺激する。
「ンっ、ぁ…や、いやぁ」
その刺激にルーク甘い声をあげるが、シンクはすぐに手を引っ込める。
「な、んで…ぇ…」
潤んだ瞳でシンクを見つめる。
「だって嫌なんでしょ?今日1日御主人様の言うことを聞かなきゃいけないからね」
ニヤニヤと笑うシンクをルークは唇をかみ締め潤んだ瞳で睨み付ける。
「うぅ…シンクの意地悪ッ!」
「なんとでも」
勝ち誇ったように笑うシンクを目の前に、ルークの身体は己の意思に関係なくいっそう熱くなっていく。
「ぁ……ぅ……シンク」
「なに?」
ルークは意を決したように口をひらいた。
「さわっ…て」
「どこを?」
きゅっと唇を噛み締め、シンクの手を掴み自分の下半身へともっていく。
「ここ…を」
「了解、御主人様」
そう言いルークの頬にちゅっと口付けると手の動きを開始する。
「ン……っは…シン、クぅ」
「なんですか御主人様」
ルークはメイド服の裾をきゅっと掴み上目遣いで訴える。
「あの…な、その……」
恥ずかしさにぎゅっと目をつむりシンクに抱き付き耳元で小さく懇願する。
「じ、直に…さわって…気持ちよく……して」
シンクは喉でくつくつと笑うと、ルークの望む通りにする。
「あ、あぁぁぁぁッ」
弓なりに背を反らしルークはシンクの手を白濁で汚す。だが、ルークの熱は冷めやらず最奥がシンクを求めズクリと疼く。
「…は…ッ…シ、ンク…」
自らシンクへと激しく口付け、理性もなく叫ぶ。
「…………して」
「……ん?」
口付けに答えながら言葉の先を促す。
「シンクの好きなようにッ…俺を、犯して」
「はい、仰せの通りに…御主人様」
その言葉を皮切りに、シンクはルークを犯していく。
「は…あ、あぁ…いぃ」
ぐちゅぐちゅとルークの内を激しく蹂躙しながら、シンクは言葉でもルークをなぶる。
「はは、メイド服つけた僕に…犯されて感じるなんて…ほんとに、淫乱な御主人様だよ…ねッ」
ぶるりと体を震わせ最奥へと熱い蜜を注ぐ。事実、ルークもこの状況に欲情していた。
「やっ…ぁ…ッ」
羞恥心に身を捩りながらも身体は熱くなる一方で、ルークには理性のかけらも残っていなかった。
2人は満足するまで獣のように互いを貪りあった。
ぎしりと音をたてながら、後処理が終わり深く眠るルークをベッドへと移動させ、髪を撫でながらシンクはつぶやいた。
「僕にイカサマやった罰だよ」
こめかみにキスをして、ルークのポケットからアイテムを取り出しゴミ箱に捨てると、シンクはルークを抱き締めるようにして同じベッドでゆるりと幸せな眠りについたのであった。
今度こそ終幕ッ!
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