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永き夢路への扉
第33話 疾風の舞姫
衝撃波で相手のローブも飛ばされ、相手の姿が露わになる


ハワードは着地しクレーターの中心にいる相手をよく見た

「なっ……女?」


ハワードは絶句した。現れた人物は金色の長い髪をなびかせ、筋肉などどこにも見当たらない細身の女だった


「…女の何が悪い」


女が初めて口を開いた。ハワードの言葉に不機嫌なようだ


「…お前、まさか疾風の舞姫か?」



その言葉に彼女は一瞬目を見開いて驚いたが、すぐ嬉しそうな顔になり


「へぇ…その名前は久しぶりに聞いたよ」


その名を懐かしむように言った



ハワードは内心焦った。彼女が本当に疾風の舞姫であるならば、戦ったとしてもほぼ互角…いや、勝ち目は無いかも知れない、と



しかし、彼女はハワードの心の内を見透かしたように


「…心配しなくとも私は神裁者(しんさいしゃ)と戦う気はないさ」

と、微笑んで言った



その言葉にハワードは思考を止めた。

「…は?」


「私が分からないとでも?武器こそ変わってはいるが、お前は私と同じ暗殺者だよ」



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