永き夢路への扉 第9話 行こう ―校舎内― 「ふぅ…とりあえず逃げ切れたな」 辺りを見回しヒナタが言った 『なぁヒナタ、"神の涙"って何なんだ?』 カイはヒナタに聞いた 「神の涙は強大な魔力を秘めた石だ。確か、竜の涙ともいわれていたな。」 「竜の涙?」 「あぁ。竜が涙を流すのは死ぬときだけだ。しかし、竜は長命でなかなか死ぬことはない。それに数も少ない。それらのことから"竜の涙"ともいわれているんだ」 『へぇ〜珍しい物なんだな。"神の涙"ってのは』 「珍しいというより幻だな。」 『ふーん。で、なんでそんな物が学園にあるんだ?幻なんだろ?』 「…僕も初めて聞いたよ。そんな物がここにあるなんて知らなかった」 ヒナタが俯く 『ヒナタでも知らないことがあるんだな』 カイは驚いた 「そのくらい僕だってあるさ。…とりあえず聞いてみるか」 『誰に?』 「…学園長にだ。」 『え!?で、でも俺、学園長見たことねぇんだけど』 いねぇって噂だし。 「…いるさ。ただ」 ヒナタは俯く 『ただ?』 「…まぁ行ってみれば分かるさ」 『どこに?』 「学園長室だ」 2人は歩きだした †戻る††次へ† [戻る] |