永き夢路への扉
第41話 まだ来ない・・・
そのころ・・・・
<ハワードside>
「おっせぇなぁ・・・・」
ハワードはまだ街道で2人を待っていた。
実は2人が戦って開けた大きな穴(あれから文句を言いながらハワードが塞いだ)のせいで街道が封鎖になっているとは知らず、木の陰に隠れてずっと待っているのだ
「昨日の昼頃には通ってなきゃ行けねぇんだけどなぁ…」
ハワードがブツブツと何か言っていると、一台の馬車が通りかかった
「あ!おい、おっさん!!」
「うをっ!?…なんだ!!驚かせるんじゃねぇ!!!」
いきなり出て来たハワードに驚いたおじさんは馬車を急停止させて怒鳴った
「す、すまない!!人を捜してるんだが…緑髪の男と黒髪の男2人を見なかったか?」
「…ああ!!あの学生さんか!それなら明け方にザイールまで送ったぜ!」
ハワードの問いに馬車のおじさんは少し考えてから思い出したように豪快に笑った
「明け方!?…ならもう船に乗ってる可能性もあるな…」
「なんだい?あの学生さんの知り合いかい?」
「クソッ…アイツさえ来なけりゃ…」
「おい、あんた。聞いてるのか?」
俯いてブツブツと言うハワードをおじさんが顔を覗き込もうとすると
「いや、それより追わねぇと…!!ありがとな、おっさん!」
ガバッと顔を上げて走り去るハワードを呆然としておじさんは見送った…
「なんだいありゃ・・・」
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