永き夢路への扉
第35話 どうしたい？
「…で？俺をどうしたいワケ？」
諦めがちに溜め息を一つはいて言った
「何もしない。私はただお前に会えて嬉しいだけだ」
彼女は微笑んだ
「やっと本気で戦える奴を見つけたのだからな」
彼女は剣を下ろし、背中の鞘に収め、ﾊﾜｰﾄﾞに背を向けた
「今回は退却させてもらうよ。けれど、次は本気でやらせてもらう…生き残りのガキとお前もな」
「なっ…！」
ﾊﾜｰﾄﾞは驚く
「それまで死ぬなよ」
それだけ言うと彼女は去って行った
「何なんだよアイツ…ι」
はぁ…と大きな溜め息をついた
…しかし、疾風の舞姫はﾙﾃﾞｨﾅの殺し屋。ここまで来るということは…恐らく、そういうことなのだろう
「(…今はあの２人の力を信じるしかないな)」
ーあいつらなら大丈夫だろう
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