永き夢路への扉 第30話 行き先は… 『ここから一番近い港は確かザイールだよな』 「ああ。アルタミラ街道を通ればそうだな…3日ぐらいで着くだろう」 『3日!?そんなに歩くのか?』 カイは驚いた 「まぁ、休みながらだからな。その位はかかるさ」 『ふ〜ん…あっ!なぁヒナタ、あれなんだ?』 カイは目の前の小さな小屋を指さした 「あれは旅人達が休めるように作られた、いわゆる休憩所みたいなものだ。しかしー」 『よっしゃ♪ちょうどいいじゃん、あそこで休もうぜ』 カイは嬉しそうにその小屋に向かって走り出した 「あっ、おい!」 ヒナタは止めようとしたがカイには聞こえなかった カイは小屋を覗くと中はがらんとしていた 『おっ、空いてる♪』 カイは嬉しそうに中にあったイスにドカッと座った 「…この小屋は君みたいな旅人がくつろいで無防備になるんだ。」 追いついたヒナタが大きなため息をついて言う ザッー 小屋の中に隠れていた盗賊達が姿をあらわした 『なっ!?』 「つまり、盗賊達の絶好の場所となるんだ」 「有り金全部置いていきなぁ!」 盗賊達が2人に襲いかかった †戻る††次へ† [戻る] |