永き夢路への扉 第28話 学園門前 「…仕方ないだろう。これだけ大きな学園なんだから手続きに時間がかかるんだ」 門番に書類を渡しながらヒナタは言った 『そうかもしんないけど…もう1時間は待ってるぞ?!』 カイは不満そうに言い、ふと、門番をみると 『…書類食ってるし』 門番は渡された書類を満足そうに食べていた 「あぁ、カイは知らないんだったな。この門番はディズといって、書類を食べて情報を取り込み、門を開けていいか判断するんだ」 ヒナタはディズの顎下を撫でながら言う ディズは気持ちよさそうに喉を鳴らしている 『へぇ〜…』 ディズはライオンの様な顔をしており門にくっついている装飾…ではなく生物だ ピクッ─ ディズが小さく反応するとヒナタはディズから少し離れると ゴゴゴゴゴ── ゆっくりと門が開いた 「さ、行くぞ」 俺たちは歩きだした―――― . †戻る††次へ† [戻る] |