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次世代TOV連載
episode06
「ねぇ…エミィ、起きてる?」

アメリアも自宅へ帰り、明日の為にとファリカはベットに入った。ファリカは隣でベットに潜るエミィに起きているか声を掛けてみた。

episode06

「ん…ぼちぼち」
「あのね、さっきエミィも…ユミルもとても悲しそうな顔をしていたから…その聞いちゃいけないかもしれないけど、何か…あったの?」

ファリカの言葉に少し考えて、エミィはベットから上半身を起き上がらせた。

「…うん、ファリカにならユミィもいいと思うし」

そういって二人のベットの間にあるヘッドライトを付けて「昔話しよう」と話し始めた。

「わたしとユミィって一応皇族で12歳までハルの持ってる皇位継承権も持っていたんだけどね…まぁそのほらお父さんがさ下町出身で両親はいわゆる身分違いってヤツね。今もノール港みたいなこともあるし、二人が結婚する時にも色々あったけどヨーデル小父さんやフレンさん達の力もあって許してもらったの」

ぽつりぽつりと話すエミィは笑ってるけど少し辛そうにファリカは見えた。

「でもね、やっぱりいるんだよねわたし達親子をよく思わない連中が私らが産まれる前にも色々あったらしいんだけどある貴族達が
許せなかったのはわたし達の"血統"だって」
「血統…?」
「要するに気高き皇族の中に卑しい下町の一般市民の血が入ったのが気に入らなかったんだって。皇族にはふさわしい血筋の家柄の貴族や皇族がふさわしいとかどうとかよく城にいる時に貴族の役人や騎士とかに影で言われたし」

頬杖をついて明かりの逆の方を向いているからその表情は分からないけれど辛く悔しいという気持ちが言葉から感じることできた。

そして『その事件』は起こったのだとエミィはいった。


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