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君をひとりには、しないから(広島×岡山)
side岡山


いっつも、こんくらいの時期になったら、広島は元気がなくなる。
暑い暑い夏の日、子供たちが瀬戸内海で遊びょーるのを見て、あいつはすごく、切なそうな目をする。

「広島!」

俺は恥を忍んで、砂浜の影に座っていたあいつの背中に抱きついた。

「ん!?なんじゃ、岡山。危ないわ」
「ばーかばーか馬鹿野郎」

あいつの顔なんて、よぅ見とれんから、背中にぐりぐりと俺の頭を押し付ける。

「あー、どうしたん?あんま可愛いことするんじゃったら、襲うで?」
「こんな公衆の面前でヤりやがったら、ふなめし食わしちゃる」
「えーっ?それはおえんわ。俺あれだめ」
「うまいのに」

広島は、こんな他愛のない会話だって、出来ない時期があった。
満身創痍で、でーれー生気の無い目をしとった。
これからどれだけ時間がたってもな、消えんもんってある。
毎年この時期になると、俺は自分が不甲斐ない。

「広島ぁ」
「なに?今日は甘えたさんじゃの」
「今年も、行くけん。島根姉さんも、鳥取も山口も行くってよーた」
「...毎年いろんな子がくるんじゃ。ありがたいよ、忘れないでいてくれて」

広島の背後から離れて、隣に座る。いつもはあいつから繋いでくる手ぇを、今日は俺から繋いでやった。

「でも、岡山が来てくれるんが、一番うれしーわ」

悲しそうに、それでいてとんでものぉ強靭な瞳で笑うとる広島に、俺からキスをしたる。

「お前をひとりには、せんけん(しないから)」

夏のこの時期だけは、素直になったるけんな、だから、だから、笑ろうてや。

「あー!!ばか、岡山。あんま可愛いことせんで」

今度は、あっちからキスをしてきた。
そしてそのまま砂浜に押し倒される。

....ん?

「好きじゃ。誰よりも、岡山が」
そう言って広島は、俺の唇を食らった。

そのあとどうなったかは...言えるわけねーじゃろーが!!あんごーが!!!!(馬鹿者が!!!!)

俺がちょっと優しゅうしたら、調子のるんじゃけん!!許さん!!


end








でも、岡山、たぶん許すんだわー

季節外れのネタですが、たぶんこの2人には避けてとおれないお話だよね、ってことで。

次はもっとイチャイチャさせたいな!
そんで京都攻めも書こうかな!相手誰がよいのだ!?(迷子)

夜子


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あきゅろす。
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