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イデア!3
アリストテレスの腕がプラトンに絡まった。
そして、囁くように言う。
「せんせいは、まだ死んだ男が恋しいんですか?」
「なにをっ」
アリストテレスの言葉に、プラトンは顔を強ばらせて、彼の腕を振り払った。
「毒杯で死んだソクラテスのことをまだ思っているのでしょう?」
今度はなにも言葉を発っせなくなったプラトンに、アリストテレスがそっとキスをする。
呆然とするプラトンににやり、と笑みを見せたあと、次は深く喰らうように口づける。
「ぁっ...んんっ...ん!」
「せんせい...プラトン。俺はあなたを愛していますよ。だから、死んだ男なんて見ないでくださいよ。...嫉妬する」
「なに...」
怖がるプラトンをぎゅっとアリストテレスは抱きしめた。
「俺はあなたを置いて逝ったりしないから...はやく俺に堕ちておいで」
そこが決してイデア(理想の世界)でなくても、あなたがいれば..
イデア!end
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