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あまねく恋と言うものは!前編
今日はclassicalの定休日で、階人はずっと、家でごろごろしている。
奏は起きたときにはもういなかったので、仕事にでも行っているのだろう。
奏の仕事には二種類あって、ひとつは完全な事務職。お姉さんがやっている弁護事務所で働いている。
そしてもうひとつが、殺し。
奏は自分の腕前を語らないけれど、階人は姫宮に、奏はかなり優秀な殺し屋だと聞いていた。
でも、奏はかなり気まぐれにしか仕事を受けない。奏にとって、殺しの仕事は自分の殺人衝動を治めてくれてお金も手にはいる、一石二鳥のお遊び的な感じだ。
だから、仕事が無くても、殺すときは殺すのだ。
階人と出会ったのも、奏が気まぐれに階人を殺そうとしていた時だった。
殺すどころか、自分が心臓撃ち抜かれて虜なんだから、いい様である。
「今日はー、事務って言ってたよね...じゃあ甘いものも作ってあげよう!」
深夜3時頃に寝て、朝10時に起きてから、ふらふらしていたが、6時には帰ってくる奏のために、階人はケーキ作りをはじめた。
奏にとっては、恐ろしい姉と仕事するほうが、かなりのストレスであり、階人もそれを知っているからこその行動である。
to be continued
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