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Alpha dog5

「んっ...はぅ...」
俺のナカに、三笠が指をいれて浅いところで抜き差ししている。

いつもは手早く慣らして、すぐ本番まで持ち込むくせに、今日は妙にねちっこい。
「みか...さぁ、もっ、げんかい...」

暗に早く挿れろと訴えるが、奴はのらりくらりとかわす。
「もっおねがい!おねがっ.....ひゃあっ」

こっちは必死に頼んでいるというのに、奴はさっきまで浅いところで遊ばせていた指で、突然前立腺を弾いた。

「えろっちぃ声だね」
そう囁くお前の声の方がよっぽどエロいわ!と言いたいが、口を開いて出るのは、はしたない嬌声だけ。

「でもさぁ、俺今日、嫉妬しちゃったんだ」
「えー....はぁうっ....ひぃっ..ひぃ..嫉妬ぉ?」

三笠の顔には笑顔が貼り付いていて、嫉妬は見えない。でも、三笠は誤魔化しがうまいから、ほんとうに妬いてるんだと思う。

俺は、それが、うれしい。

でも!今はそんなことを言ってられない。焦らされて焦らされて、もう耐えきれない。

「しっとしなくてっっ、だいじょぶだからぁぁっ...!はやぁっく...挿れてぇぇぇ...!!」

叫ぶようにして頼むと、すぐに三笠自身が、ぐっと挿入される。
ずっとかき混ぜられていたナカは、すんなりとそれを受け入れた。

待ち望んでいた衝撃に、自然と腰が逃げかけるけど、三笠はそれを逃がさずに、出し入れをする。

「今日さ、珍しく吉野が初対面の人と話しててさっ...くっ...すっげぇ嫌だった。話すなとは言わないけどさ、束縛も嫌だし」
「んんっ...うん..」

「でも、たまには言ってほしい。さっき何でも言うこと聞くって言ったでしょ」

「なにをっ...言えばいいんっ...ん!!」
「好きって言って」

いつもだったら、素直になんて言えない。三笠が俺のこと思ってくれてるってことくらい、痛いくらい自覚してるけど、でも、自分の心と向かい合うのが怖い。

三笠はモテる。別にゲイだったわけでもないみたいだし。
でも、捨てられたら、俺はきっと立ち直れないから、無意識にその一言を避けていた。

ただ、それはいつもの話。今の俺に理性なんてあってないようなものだ。

「すきっ...っすき!!すきぃー!!三笠っ」

叫んだ瞬間、前立腺を三笠自身に突かれて、思いきり射精する。
すると収縮したナカのせいか、三笠もほぼ同時にイった。


気だるい情事のあとの空気が部屋に漂っている。三笠は散っている精液を気にも留めず、俺を抱きしめた。

「好きだよ、吉野」
「...あいしてる」

思いきって告げ、顔を見せてられなくて三笠の胸に顔を埋める。

しばらく硬直していた三笠だけど、硬直が解けたそのあとは、力強く抱きしめてくれた。

そのあたたかさが愛だと思えた。






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あきゅろす。
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