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短編・詩 ●詩 骸 僕は霧 まやかしの霧 偽りの霧 何かを隠し 惑わす事は出来ても 何かを捕らえる事も 癒す事も導く事も 出来ない霧 それでも この世界に どれほどの真実があると言うのですか？ 偽りだらけのこの世界 互いが互いを利用し合い 傷付け合い 慰め合う 愚かな世界 そんな世界が必要ですか？ 偽りだらけの醜い世界 その中の ほんの一握りだけの真実 霧はそれすらも 偽りへと変えてしまう どんなに貴方を思っても それは一時の気の迷い 真実とはほど遠い 偽りの感情 貴方がそれでも構わないのなら さぁ 僕と 偽りの花を咲かせましょう 純粋で美しい世界に変わる その日まで… ［*前へ］［次へ#］  |