Wonderful days 鳥類?いえ、人類です 景吾達がそんな話をしている、なんて知らない奏汰と国光。 帰路につく最中、 「くちゅんっ(><)!!」 盛大な、くしゃみの連発に、 「風邪か?」 心配そうに見つめる。 「ぐしゅっ…。違うと思…っくしゅっ。きっと、はげわしの跡部様君達が噂してるんだよ」 「はげわしの跡部様……?」 微かに眉間に皺を寄せる。 忘れてはならない。 奏汰が、人の名前を覚えられない事を。 「麗し、じゃないのか?」 「そう云ってる。でも、長い名字だ(--;)」 「………麗しの跡部様が名字ではないぞ」 「えーっ!!そうじゃないの!!(゜ロ゚ノ)ノ」 奏汰の驚きように、国光は盛大な溜息を吐いた。 どうやら、"麗しの跡部様"が名字だと思っていたようだ。 「そうなんだ。はげたかのアホ部様が名字じゃないのか(^^;」 「……跡部は鳥類ではない」 「う?」 きょとん、とした表情に、国光は何度吐いたか判らない溜息を吐いた。 「人の名前を覚えろ」 「字は書けるぞ」 「………」 「兄上達は怒らないぞ」 「ナシで良いんだな?」 「それだけはやだo(T□T)o」 [そ、そんなに頭ぽんぽんされるのが好きなのか……] ナシ、と云われ、ここまで嫌だ、と云う奏汰に驚きを隠せないでいた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |