禍霊
銀色の刃には
清冽な空気が似合う
糸月の僅かな光を
綺羅と映す其れは
鋭利‥‥‥
血を欲する
妖刀が如く‥‥‥
刻を待つ‥‥‥‥‥
金色の刃には
凄烈な空気が似合う
満月の放つ光明を
綺羅と弾く其れは
狂気‥‥‥
更なる血を
吸わんと欲する
妖刀と成りて‥‥‥
瞬間を待つ‥‥‥‥‥
何方を取るか‥‥‥
其れは‥‥‥
思ふ儘に‥‥‥‥‥
※解説
禍霊→まがつひ
銀色→しろがね
刃→やいば
清冽、凄烈→せいれつ
糸月→二日月の事
刻、瞬間→とき
金色→こがね
何方→どちら
思ふ儘→おもうまま
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