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The White Rose Of Virginity(完)
7

ジューダスは暗闇の中にいた。
どこへいってもあるのは暗黒。
足元は膝丈まで血だ。
血。
血。
血。

匂いも鉄。


助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて


ひたすら心が叫ぶ、
暗黒の中でジューダスは泣き叫ぶ。

『大丈夫、ずっとお前の味方だから』
昔、愛していた人から言われた。

今も愛している。
でも自分にそんな資格はない。


『俺も一緒に行く、あの頃からずっと一緒だからこれからも一緒だ』
生まれてすぐのときから共にいた家族以上の仲間。

今では一人で背負うとしている私に苛立ちを感じ嫌われてしまっている。
だが本当は心配していると知っている。


『ずっとあなたについていきます』
『私たちの命はあの日からあなた様のものでございます』
こんな私についてきてくれる大切な部下。

私のためにいつも命かかけてくれる。
絶対に死なせるわけにはいかない。


『これで契約成立です』
契約の名のもとにともにいる気に食わないやつ。

人殺しを快楽としていて冷笑を浮かべている。
本当気に食わないが役には立つ。


みんなの姿が現れては消える。
まるで走馬灯のようだ、だが私はまだ死ぬべきときではない。

走馬灯もこんななんだろうな。



『化け物』
『家族殺し』
『虐殺者』
『お前のせいでみんなが死んだ』
『近づくな!穢れる』
『あんたなんて生まなきゃよかった』
『お前は私の人形だ、自由なんてない化け物に自由なんてな』

あの目、見下す目、蔑む目。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い






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あきゅろす。
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