The White Rose Of Virginity(完) 6 「何だ?」 「どうしてそんなに一人で背負い込もうとする、あれはあんた一人の責任じゃない」 再び沈黙が流れる、しかし今度の沈黙は重く深刻なものだ。 「だが、あれを提案したのは私だ、私が背負いこまなければならない」 そして闇の中へ消えていった。 暗くなった丘でルークは爪がふかく食い込み血が滲むまで握った。 「だからお前が嫌いなんだよ」 その表情はどこか儚げで寂しそうだった。 「嫌われていてもいいさ」 暗闇の中でジューダスは心の中でつぶやいた。 「私はすべてを背負い込むために王になったんだから」 [*前へ][次へ#] |