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The White Rose Of Virginity(完)
2

簡単に死体を片付けジューダスは外へでた。
ちょうど雨が降り始めていた。
嫌な予感がしたジューダスはカインを探した。剣の交わる音と言い合う声が聞こえてきた。そのほうへ行けば、思ったとおりカインとそいつだった。


「どうして!?お前が!!」


カインが怒りの表情で尋ねる。しかし悲しんでいるようにも見える。


「金さ、お前等のしていることを探り報告すれば金をやるといわれた」


カインと剣を交えながらにらみ合っている相手、それはカインの飲み友達のラルーだ。


「ふっそんなことだろうと思っていた」


ラルーはジューダスの姿をみてひどく驚いていた。


「どうして、それじゃ、コニは…」


ジューダスは嘲るように笑った。


「あいつはコニというのか?私の剣を受け止めたときは驚いたがそこまでさ。今はもう孤児院の裏の庭に血まみれになって投げ捨てられている」


ラルーの顔に怒りの表情が表れた。
村人たちは家の中から心配そうにみている。


「貴様!!!!!!!!!!!!!よくもコニをぉぉぉぉおおお!!!殺してやるぅぅぅぅ!!」


狂ったように叫び切りかかってきた。


「ジューダス!」


急いでカインがラルーを追いかける。
しかし間に合わない。ジューダスは武器をおいてきた。と思ったとき腰から二丁拳銃を取り出した。


「甘いな」


そしてラルーを軽々と左手の銃で受け止め腹に鋭い蹴りをいれた。雨にぬれた地面に倒れこみ思い切り咳き込む。
ジューダスはガチャと銃口をラルーの額を狙う。だが、すかさずカインが間に入った。


「どけ、情のあるお前に任せられない」

「どかない、頼む、俺にやらせてくれ」


カインは刀の切っ先をラルーののど元に当てる。小さく悲鳴が上がる。


「言えラルー、命令したのは誰だ?言わないと殺す」


今までに見たことない冷たい感情のない表情で尋ねる。雨の冷たさか恐怖かわからないがガチガチと歯が震えなる。


「あっ…り、隣国の……」


ラルーが力なく倒れこむ代わりにカインが彼の名前を叫んで抱きかかえる。


「ラルー?おい、ラルーしっかりしろ!ラルー!!!」


揺さぶる、しかし腕は力なくゆれる。心臓があるであろう場所からはとめどなく大量の血が流れる。





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