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The White Rose Of Virginity(完)
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数ヵ月後。



「それにしても驚いたね、アルス」


「そうだな、あいつがこんなことするなんて」


とあるカフェでアルスとノルンは新聞を見ていた。


「ノルンは見たんだろ」


ルークがキセルをすいながら、ノルンを見た。ノルンはクスッとわらって、ケーキにフォークを入れた。


「でも、予想はついたわ」



「ユノ!」


数ヶ月ぶりのユノのすがたに三人は言葉を失った。


「姉ちゃん、その腹、何?」


「ん?」


ユノは随分とふくらんだおなかを撫でて笑った。



「何って子供よ」


当たり前のようにいうユノにアルスはコーヒーを吐き出し、ルークは手に持っていたキセルを落としそうになった。ノルンはユノに抱きついておなかを撫でた。


「久しぶりだな」


少しのびた黒髪を後ろに束ねた琥珀色の瞳をした男性、レインズが現れた。


「てめ、レインズ!姉ちゃんに手ぇ出しやがって」


「んだよ、子供だぞ!」


「でも、分かってるのかい?子供の死を見取ることになるんだよ、それに子供もどんな子供として生まれるかわからない」


アルスの言葉に二人は自身満々に笑った。


「それを了解のうえってことなんだね」


ノルンは微笑ましそうにユノのおなかを見た。




「フィニの大きくなっていくおなかを見てるとなんだか欲しくなっちゃってね」


「あいつ、子供つくったんだ」


ルークは意外そうに言った。


「来月出産だってさ。アポロもあっちのほうも忙しいのにそわそわしてるよ」


レインズは笑った。



五人の視線がアルスの手にある新聞に集まった。






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