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The White Rose Of Virginity(完)
7
やっと静かになった井戸でカインは水を浴びた。

水を汲んでいると井戸の岩にあ小さなる赤いシミに気づいた。
触ってみるとすでに固まっていて、赤というより黒になっていた。

「……消しとかないとな」

さっきの子供たちに向けた優しい瞳とは打って変わって、今はとても残酷な瞳でカインのその赤とも黒ともいえぬシミを拭った。


「カイン?」

後ろからセシルの声がしてカインは息をつくと、笑顔で振り向いた。

「悪い、今行くよ」

「そう?早くしないと食べられるよ」

といってセシルはすぐに戻っていった。

「ばれるわけねぇか…」

そうつぶやいてカインは最後に水を浴びて孤児院の中へ、戻っていった。






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