The White Rose Of Virginity(完) 2 「おい、セシル?どういう意味だよ。誰がやったんだよ!?」 だが、その屍が二度と動くことはなかった。レインズはセシルの冷たい体に顔をうずめて泣いた。 「ロイヤルがやったのよ。」 見ると、壁によりかかったユノがいた。 「彼は私たちがやろうとしていることに薄々感づいているわ、子供たちをころして、その、えっと、………彼女を自殺に追い込んだのも、私たちへの挑発ってところでしょうね。」 セシルの名前を思い出せないことにユノはため息をつき、長い金色の前髪をかき上げた。奥の食卓では子供たちが血を吐いていき耐えていた。 ユノは静かにレインズの肩を抱いた。 「行きましょう。」 レインズは何も言わず、セシルの頬をなでて孤児院をあとにした。 [*前へ][次へ#] |