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The White Rose Of Virginity(完)
3

ユノは裏路地へ入っていった。カインはすかさず後をついてきた。


「何?」


「別に。」


そこで会話は終わった。裸足でユノは器用に細い裏路地を進んでいく。
そしてある寂れた酒屋に入っていった。
カインも中へ入る。


「いらっしゃい、ユノ。ずいぶん早かったな。」


この酒場のオーナーである男がユノに愛想よく笑った。


「この男が邪魔したのよ、折角入った情報が無駄になったわ。」


オーナーは丸々とした大きいおなかを抱えて笑った。


「そりゃ面白いな、まっ次のチャンスが来るまでだな。それより新しい仕事だ。」


オーナーは一枚の写真をユノに渡した。
カインは覗き込んだ。
その写真には貴族の男が微笑んでいた。


「名前はライカ・コーデニア伯爵。明後日この城下町を通る。時は戌の刻だ。少し明るいはずだから見慣れないように気をつけろ。」


「お前、殺し屋なのか?」


そのオーナーの表情をみてカインは察した。


「それがどうしたの?別に人一人死のうが私には関係ないわ。私はただお金が欲しいの、それより私を買う気はない?」


カインはため息を零した。


「あなたのせいで今日の稼ぎがないのよ、こう見えてまだヤッたことはないのよ、どう?」


カインはしばらく考えた。最初は断るつもりだった。
だけど気づいたら了解していた。

それは今かんがえても不思議でしかたない。




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あきゅろす。
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