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ォ……ドクオ……



('m`)「ドクオ!」

(;'A`)「おわ……!?親父!?って顔チカスwwwwww」


目が醒めると目の前には不細工な親父。
周りは布団のハズが、一面、タイルの…

どう見ても風呂場です。本当にry


('m`)「ドクオ…父ちゃんはもう行かなきゃならない」

(;'A`)「は!?どこに!?」

('m`)「あれを見ろ」


親父が指差した狭い窓の向こうには、なんと―――――



(#^ω^)ぴぎゃおおおおおん!!



かかかかか、怪獣?

(((;゚A゚)))「なんぞこれええええ!!!!!」


いやいやいやいやないわないわないわ、だって怪獣ってwwwwwwねーよwwwwww

(#^ω^)ぎゃおおおおお!!!!!!

(#゚Д゚)ジュオーンッ―――――→

ちゅどどどどどどど!!!!!!!


('A`)「なwwwwwwいwwwwわwwwwwwwww」

('m`)「ドクオ」


親父が天井に手をかざす。すると『出入口』が―――――いとも簡単に外れた。


(;'A`)「ッ!!?」


中にはチカチカ光る緑の文字がぎっしりの……通路のような細い筒。
おまけに、親父の体はいつの間にかヒーロースーツのようなものに包まれていた。
おいおいおい、それじゃ親父は本当に……


('m`)「俺はあれを倒しに行って来る。お前は母さんを頼んだぞ」

(;'A`)「ちょ、親父」

('m`)「さらばだドクオ、……もう会えんかもしれんが」




('m`)「達者でやれよ」


(;'A`)「と……父ちゃ―――――」





(;'A`)「っ!!!!」


父ちゃん、駄目だ、嘘だr………あ、れ…
……夢?


(;'A`)「え、ええええええええー……………」


ないわ、と呟いて大きく息をつく。何がないわって、一番ないのは俺の頭ん中だわ…


「ドクオ?」

('A`;)「ん」


…丁度良くスーパーヒーローが帰って来たようだ。
まるでドアの向こうの親父が今もスーツを身に纏っているような感覚になる。


「どうかしたか?」

('A`;)「んや、何も」

('m`)「そうか」

('A`)「………」




……どうした、親父?
親父は、俺の親父は
……スーパーヒーローじゃなかったのか。



('A`)「……なんで」


何故「出てこい」と一言かけてくれない。
何故怪獣への勇気を出せて、息子への勇気が出ないのだ。

俺の事はもう、諦めちまったのか?


('m`)「ドクオ?」

('A`)「………なんでも」


なんとなく腹立たしくなって、声のトーンが下がる。
親父はそれを聞き逃さなかったらしく、一言ごめん、と謝った。


('A`)「…………」

('m`)「…………」


沈黙。
もうこれ以上の会話は出ないと判断、……しかけたその時。



('m`)「酒、飲まんか」




('A`)「!!」

ついに。
待っていた一言が、

ずっと待っていた一言…


('m`)「待ってるぞ、ドク」

('A`)「…………」


親父…………。





静かに階段を降りる。
なんだかまるで、バイトの面接が始まるみたいに緊張している。
でも、悪い緊張じゃない。



('A`)「……親父」

('m`)「…!」

('A`)「………ひ、久しぶり…なんちゃって」

('m`)「ああ…ふふ、ははは」

('A`)「…へへ…」


そこには、普段では見られない明るい親父がいた。


('m`)「まあ座んなさい。寒くはないか?」

('A`)「大丈夫」

('m`)「ほら、ドクオも飲め」


コプコプと、ビールをグラスに注がれる。
そういや親父と飲むのは初めてかもしれない、と思うと、やはり俺は親不孝者なんだなと痛感した。



('m`)「…ふう、いや…やっと出てきてくれたなあ」

('A`)「………………ああ」

('A`)「親父のおかげだよ」

('m`)「……………そうか」


('m`)「………そうか……」




ぐだぐだと、だけど確実に3年間を埋める様に、親父と会話を楽しんだ。
そんでもって…


聞いてみたい。


('A`)「…親父」

('A`)「親父さ…まだ、ひ………ヒーロー」

('m`)「ヒーロー?」

(;'A`)「いやあのさ、む、昔言ってた」

('A`)「ふ、風呂のヒーロー」

('m`)「…………」

(*'m`)「ハハ、ハハハハハハ」

(;'A`)「や、やっぱり忘れてたよな」


やっぱ聞くもんじゃなかった………


(*'m`)「ハハハ、いや忘れてないよ」

(;'A`)「え、mjd?」


予想外の答えに、少しどぎまぎする。
小さい頃の話なんか、普通忘れてると思ってたんだが。
しかもあんなあほな……


('m`)「うん。ハハハ…そんな昔のこと覚えてたのか」

(*'A`)「まま、まあな」


2人揃って、ビールをぐびりと胃に流し込む。
深夜にも関わらず、酔いの勢いにまかせて話は続いていた。



不意に親父がドン、とグラスを勢いよく置いた。
びびった、遂に完璧に酔ったかジジイ?と思ったが、違った。



('m`)「覚えてるも何も…父ちゃんは」

('m`)「ずっと前から変身しっぱなしなんだがね」

('m`)「もうかれこれ3年位かな」


は?何を言い出すんだこのオヤジは。
それで変身?ふざけんな。もっとちゃんとヒーローらしくしてから言えでかちんこ


('m`)「ずっと頑張ってたんだけど、ずっと救えなかったよ」

( 'A`)「……………」


ドア越しの親父が思い浮かぶ。
毎晩、毎晩。返事の来ない日もあった。


('m`)「まあ、やっと今日救えたんだがね」

それでも、


('m`)「やれやれ。やっと変身を解ける」


親父は―――………


( 'A`)「……………親父」

('m`)「ん?」

(;'A`)「俺……俺は…………っ」



('m`)「ああ、分かってるさ」

('m`)「もう父ちゃんの変身の必要は無いようだな、ドク」

( ;A;)「…父ちゃん………」




親父。―――父ちゃん。母ちゃん。
ごめん。
ごめん。
本当にごめん。
こんな息子で。
3年も引きこもって。

でも、でも

―――父ちゃんも母ちゃんも、諦めないでくれたんだな。


( ;A;)「ごべ………あ、あり…あ"りが」

('m`)「ああ、ああ」









久しぶりに、泣いた。


3年ぶりに、わんわん泣いた。











('m`)「さて。さっそく風呂に入ってくるとするか」

('m`)「ドク」

('m`)「これからは、ドクが頑張る番だぞ」

('A`)「…………うん」





父ちゃん、あんたは
俺の最高のヒーローだ。





眩しい朝日。眩しいテレビ。眩しい笑顔。

('m`)「お☆は☆よう!!!はいおはよう!!!ドックンおはようさんさん!!!!」

('A`)「…………………………………」


何このオヤジ。


('A`)「まだ7時………」


('m`)「昨日頑張るって言ったじゃん!」


('A`)「…………」


睨み付ける俺にニカッ!と最高のスマイル見せつけて、就・職・活・動!!連呼とはそれにしてもこの親父、ノリノリである。


('A`)「………寝る」

('m`)「めっ!!二度寝はめーっ!!」





なあ…父ちゃん。
やっぱあんた、最低の父ちゃんだよ……。

****

眠れなかったため深夜3時までノリで書き上げたもの^q^
そのわりに反応は良かったみたいです
ヒーローとして風呂の蓋から〜の部分は実話です(俺の父ちゃん)。(∵)父ちゃん…



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