2 ォ……ドクオ…… ('m`)「ドクオ!」 (;'A`)「おわ……!?親父!?って顔チカスwwwwww」 目が醒めると目の前には不細工な親父。 周りは布団のハズが、一面、タイルの… どう見ても風呂場です。本当にry ('m`)「ドクオ…父ちゃんはもう行かなきゃならない」 (;'A`)「は!?どこに!?」 ('m`)「あれを見ろ」 親父が指差した狭い窓の向こうには、なんと――――― (#^ω^)ぴぎゃおおおおおん!! かかかかか、怪獣? (((;゚A゚)))「なんぞこれええええ!!!!!」 いやいやいやいやないわないわないわ、だって怪獣ってwwwwwwねーよwwwwww (#^ω^)ぎゃおおおおお!!!!!! (#゚Д゚)ジュオーンッ―――――→ ちゅどどどどどどど!!!!!!! ('A`)「なwwwwwwいwwwwわwwwwwwwww」 ('m`)「ドクオ」 親父が天井に手をかざす。すると『出入口』が―――――いとも簡単に外れた。 (;'A`)「ッ!!?」 中にはチカチカ光る緑の文字がぎっしりの……通路のような細い筒。 おまけに、親父の体はいつの間にかヒーロースーツのようなものに包まれていた。 おいおいおい、それじゃ親父は本当に…… ('m`)「俺はあれを倒しに行って来る。お前は母さんを頼んだぞ」 (;'A`)「ちょ、親父」 ('m`)「さらばだドクオ、……もう会えんかもしれんが」 ('m`)「達者でやれよ」 (;'A`)「と……父ちゃ―――――」 (;'A`)「っ!!!!」 父ちゃん、駄目だ、嘘だr………あ、れ… ……夢? (;'A`)「え、ええええええええー……………」 ないわ、と呟いて大きく息をつく。何がないわって、一番ないのは俺の頭ん中だわ… 「ドクオ?」 ('A`;)「ん」 …丁度良くスーパーヒーローが帰って来たようだ。 まるでドアの向こうの親父が今もスーツを身に纏っているような感覚になる。 「どうかしたか?」 ('A`;)「んや、何も」 ('m`)「そうか」 ('A`)「………」 ……どうした、親父? 親父は、俺の親父は ……スーパーヒーローじゃなかったのか。 ('A`)「……なんで」 何故「出てこい」と一言かけてくれない。 何故怪獣への勇気を出せて、息子への勇気が出ないのだ。 俺の事はもう、諦めちまったのか? ('m`)「ドクオ?」 ('A`)「………なんでも」 なんとなく腹立たしくなって、声のトーンが下がる。 親父はそれを聞き逃さなかったらしく、一言ごめん、と謝った。 ('A`)「…………」 ('m`)「…………」 沈黙。 もうこれ以上の会話は出ないと判断、……しかけたその時。 ('m`)「酒、飲まんか」 ('A`)「!!」 ついに。 待っていた一言が、 ずっと待っていた一言… ('m`)「待ってるぞ、ドク」 ('A`)「…………」 親父…………。 静かに階段を降りる。 なんだかまるで、バイトの面接が始まるみたいに緊張している。 でも、悪い緊張じゃない。 ('A`)「……親父」 ('m`)「…!」 ('A`)「………ひ、久しぶり…なんちゃって」 ('m`)「ああ…ふふ、ははは」 ('A`)「…へへ…」 そこには、普段では見られない明るい親父がいた。 ('m`)「まあ座んなさい。寒くはないか?」 ('A`)「大丈夫」 ('m`)「ほら、ドクオも飲め」 コプコプと、ビールをグラスに注がれる。 そういや親父と飲むのは初めてかもしれない、と思うと、やはり俺は親不孝者なんだなと痛感した。 ('m`)「…ふう、いや…やっと出てきてくれたなあ」 ('A`)「………………ああ」 ('A`)「親父のおかげだよ」 ('m`)「……………そうか」 ('m`)「………そうか……」 ぐだぐだと、だけど確実に3年間を埋める様に、親父と会話を楽しんだ。 そんでもって… 聞いてみたい。 ('A`)「…親父」 ('A`)「親父さ…まだ、ひ………ヒーロー」 ('m`)「ヒーロー?」 (;'A`)「いやあのさ、む、昔言ってた」 ('A`)「ふ、風呂のヒーロー」 ('m`)「…………」 (*'m`)「ハハ、ハハハハハハ」 (;'A`)「や、やっぱり忘れてたよな」 やっぱ聞くもんじゃなかった……… (*'m`)「ハハハ、いや忘れてないよ」 (;'A`)「え、mjd?」 予想外の答えに、少しどぎまぎする。 小さい頃の話なんか、普通忘れてると思ってたんだが。 しかもあんなあほな…… ('m`)「うん。ハハハ…そんな昔のこと覚えてたのか」 (*'A`)「まま、まあな」 2人揃って、ビールをぐびりと胃に流し込む。 深夜にも関わらず、酔いの勢いにまかせて話は続いていた。 不意に親父がドン、とグラスを勢いよく置いた。 びびった、遂に完璧に酔ったかジジイ?と思ったが、違った。 ('m`)「覚えてるも何も…父ちゃんは」 ('m`)「ずっと前から変身しっぱなしなんだがね」 ('m`)「もうかれこれ3年位かな」 は?何を言い出すんだこのオヤジは。 それで変身?ふざけんな。もっとちゃんとヒーローらしくしてから言えでかちんこ ('m`)「ずっと頑張ってたんだけど、ずっと救えなかったよ」 ( 'A`)「……………」 ドア越しの親父が思い浮かぶ。 毎晩、毎晩。返事の来ない日もあった。 ('m`)「まあ、やっと今日救えたんだがね」 それでも、 ('m`)「やれやれ。やっと変身を解ける」 親父は―――……… ( 'A`)「……………親父」 ('m`)「ん?」 (;'A`)「俺……俺は…………っ」 ('m`)「ああ、分かってるさ」 ('m`)「もう父ちゃんの変身の必要は無いようだな、ドク」 ( ;A;)「…父ちゃん………」 親父。―――父ちゃん。母ちゃん。 ごめん。 ごめん。 本当にごめん。 こんな息子で。 3年も引きこもって。 でも、でも ―――父ちゃんも母ちゃんも、諦めないでくれたんだな。 ( ;A;)「ごべ………あ、あり…あ"りが」 ('m`)「ああ、ああ」 久しぶりに、泣いた。 3年ぶりに、わんわん泣いた。 ('m`)「さて。さっそく風呂に入ってくるとするか」 ('m`)「ドク」 ('m`)「これからは、ドクが頑張る番だぞ」 ('A`)「…………うん」 父ちゃん、あんたは 俺の最高のヒーローだ。 眩しい朝日。眩しいテレビ。眩しい笑顔。 ('m`)「お☆は☆よう!!!はいおはよう!!!ドックンおはようさんさん!!!!」 ('A`)「…………………………………」 何このオヤジ。 ('A`)「まだ7時………」 ('m`)「昨日頑張るって言ったじゃん!」 ('A`)「…………」 睨み付ける俺にニカッ!と最高のスマイル見せつけて、就・職・活・動!!連呼とはそれにしてもこの親父、ノリノリである。 ('A`)「………寝る」 ('m`)「めっ!!二度寝はめーっ!!」 なあ…父ちゃん。 やっぱあんた、最低の父ちゃんだよ……。 **** 眠れなかったため深夜3時までノリで書き上げたもの^q^ そのわりに反応は良かったみたいです ヒーローとして風呂の蓋から〜の部分は実話です(俺の父ちゃん)。(∵)父ちゃん… |