2 「んだよ。結構可愛いじゃねーか!」 「オイラは最初から気付いてたぞ!うん♪」 「Σ嘘付けーっ!」 「う、嘘じゃないぞ!うん」 そして2人の口論はいつまでも続き、たまたまリビングに来た角都によって強制終了となった。 ーーー--翌朝… 「おい。修行するぞ。」 『はーい』 2人は朝早くから外に出て修行を開始した。 「これから医療術を修行する訳だが、しっかりとついて来いよ?」 『頑張りますっ!』 「クク、その勢い、続けろよ?」 そして名前とサソリの修行は何時間にも及ぶ精神的にキツクなる修行だった。 ―――――――― 「…呑み込みがいいな。医療忍術は長い期間修行しないと出来ない芸当なんだが…… フンッ、さすが苗字一族…と言った所だな。」 さすがのサソリもたかが何時間修行しただけで出来る名前に驚いていた。 『は、はは…やった……』 …そして名前は疲れたのか…ドサッ、と倒れて眠ってしまった。 「まぁ、こいつも頑張ったからな…。」 サソリはフッ、と微笑して名前を抱き上げ、アジトに帰った。 「…名前との修行はどうでしたか?サソリさん。」 名前を部屋まで連れていき、寝かした後リビングで団子を食べていたイタチにそう聞かれたサソリ。 「…あいつの呑み込みの速さには驚かされたな。」 「…と言いますと?」 「1日で医療忍術をマスターしやがった。」 「…そうですか。」 「…驚かないのか?」 「驚いてます。凄く。」 「…そんな風には見えないけどな。」 それだけを言うとサソリはリビングを出て行った。 「フッ、名前の成長は凄いな…」 そう言いながらイタチは一枚の紙切れを見ながら言った。 「だが…まだまだ体力はつけなければな。」 そう…その紙切れとはイタチが考えた、名前用の修行メニューだった…。 ――――――――― *1日に必ずやる事* ・腹筋 300回 ・背筋 300回 ・腕立て 200回 ・走り込み 100km ――――――――― 「これを毎日やっただけでも違ってくるだろう。」 そしてイタチはこれを渡した時の名前の反応を想像し、1人細く笑った。 next. (な、何…コレ…) (お前が1日にやる修行メニューだ。) (のぉぉおおぉおっ!!) (朝っぱらから煩いぞ…うん!) ←前へ |