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School wars
04

×6時間目×
(「今日も疲れたねー」「そうだな。ずーっとお前に意味もなくひっつかれてたしな」)




帰りのバスの中、意味もなくご機嫌な陽。
帰りのバスも何故かこいつが隣に座っていた・・・。


「透?ぼーっとしてどうしたの?」

「ん?別に・・・」


窓の外に視線を向ければすれ違う車が目に入る。
白や赤、黒など様々な色。
時折紫といった奇抜な色彩のものもあった。


「俺のこと構ってよー」


がばっと腕に抱きつかれて思い切り引き離す。


「うぎゃぁああ!!キモいっつの!」


鳥肌のたった腕を擦りながら陽を睨む。


「ひどい。俺のことは遊びだったんだね」

「人聞き悪いことを言うな!・・・って、どんな思考回路してんだよ」

「え?こんな思考回路だけど?」

「こんな奴が国内トップクラスの学力を持ってるなんて嘆かわしい。世の中間違ってるよ」


呆れたように手をプラプラ振りながら奴から視線を外す。


「え〜。でも、俺がこんなに誰かに構うのって貴重だよ?」

「俺以外に、もっと構って欲しい奴は沢山いると思うぞ。それもごまんとな」

「んー。俺、前にも言わなかったっけ?」

「何をだ?」


意味ありげに聞いてきた陽を胡乱げな顔で見る。


「透以外はいらない。って」


にっこり笑っているのに、こいつが言う言葉は恐ろしい。
事実簡単に切り捨てるだろう。


「アホか。男に告白なんざされても嬉しくない」

「あれ?やっと俺が愛の告白をしているって気づいてくれたの?いやー、進歩進歩」

「いや、言葉の綾だ」

「そうなの?残念。じゃあ、きちんとわかってもらえるように俺頑張るね」

「頑張らんでいい」


突っ込む気力もなくなり、適等に返す。


「はぁ。透も素直じゃないね」

「素直だぞ。素直すぎてお前とは話もしたくないと思っている」

「はは。ひどいな」

「そうでもない」


馬鹿みたいな言葉の応酬を心底嬉しそうにする陽。
ちょっと、人間性を疑った。


いや、以前からおかしかったか・・・。


「今日も疲れたねー」

「そうだな。ずーっとお前に意味もなくひっつかれてたしな」


何気なく呟いたらしいその台詞につっこまずには居られない俺は相当こいつに毒されていると感じた。


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あきゅろす。
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